「スルメ」と「スルメイカ」の違いって?
「スルメ」と「スルメイカ」、どちらもお馴染みの名前で食べる機会も多いのですが、何となくはわかっていても違いをきっちり説明するのは難しいと思いませんか?
今回は「スルメ」と「スルメイカ」の違いをはっきりと理解していただけるように、語源なども含めてお話したいと思います。
スルメとは?スルメイカとは?
正解から言ってしまえば「スルメ」と「スルメイカ」の違いは、生物としての名前か食材としての名前か、ということになります。
◆スルメ
スルメはイカの内臓をきれいに取り除いて乾かしたものをいいます。干して乾いたイカは「あたりめ」と呼ばれることもありますが、あたりめとスルメは同じものです。
◆スルメイカ
それに対してスルメイカとはイカの種類のことをいい、日本列島周辺の海に棲むアカイカ科のイカのことをいいます。そして、スルメの原材料でもあります。
「スルメ」が「あたりめ」とも呼ばれる語源
スルメとあたりめは同じものなのに、なぜ呼び方が2つもあるのでしょうか?
諸説あるのですが、昔スルメを売っていた商人がスルメという言葉は賭博でお金が無くなってしまうことを現す“摩る(する)”や、財布を盗まれる意味の“掏る(する)”と似ているため縁起が良くないので“当たり(あたり)”という言葉を用いて「あたりめ」と言ったことから始まったということです。
スルメに使用されるイカは?
スルメイカやヤリイカ、剣先イカなどがスルメの原材料として使われています。しかし、ヤリイカや剣先イカを『一番スルメ』といって最高級品に、スルメイカを『二番スルメ』といって大衆品にする風潮があるといいます。
スルメはイカを干したものであることは知っていても、スルメの中に一番スルメや二番スルメがあることは知ら無い人も多いのではないでしょうか。
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