コウイカの種類

コウイカの種類

「コウイカ」(甲烏賊)という名のイカがいますが、その仲間が幾つかいて、少し見分けがつきにくいところがあります。ここでは、コウイカとその仲間について、それぞれの特徴を簡単にご紹介しておきます。

 

 

コウイカ

体の中に舟形の硬い石灰質の大きな甲があることから、コウイカ(漢字で書くと「甲烏賊」)と呼ばれています。成長すると、外套背長(がいとうはいちょう。胴体の長さのこと)が15~20cmほどになります。

 

ごく一般的なイカであることから、地方によってはマイカ(真烏賊)と呼ばれたり、また、甲の先端が針のように尖っていて体の外に出ているのでハリイカ、墨をたくさん吐くことからスミイカと呼ばれることもあります。

 

モンゴウイカ

モンゴウイカは、胴の表面にキスマークや珈琲豆のかたちに似た紋様があることから、モンゴウイカ(漢字で書くと「紋甲烏賊」)と呼ばれています。

 

「カミナリイカ」(雷烏賊)と呼ばれることもあり、旬の時季が雷が比較的多い夏から秋にかけてであることや、雷の鳴る場所で多く獲れると言われることなど、その呼び名の由来には諸説あります。

 

コウイカの仲間の中で最も大きくなり、成長すると、外套背長は30cmにも及びます。胴の表面に紋様があるところが、コウイカと異なります。

 

コウイカや、次にご紹介するシリヤケイカに比べると、漁獲量は少なめです。大西洋やインド洋で漁獲される別の大型のコウイカ類がモンゴウイカの名で売られていることがあります。

 

シリヤケイカ

胴の裏側の先端から赤褐色の液を出し、液に染まった様子があたかも尻が焼けたように見えることから、シリヤケイカ(漢字で書くと「尻焼烏賊」)と呼ばれています。胴の表面は黒みががっており、白い斑紋があります。

 

成長すると、外套背長は15~20cmほどになります。コウイカのような、甲の先端が針のように尖って体の外に出ているという特徴はありません。

 

甲羅を持つ似たようなかたちをしたイカでも、よく見てみると、いろいろな違いや個性があるのですね。

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