うなぎの完全養殖実用化が難しい理由:コストが壁か

うなぎの完全養殖実用化が難しい理由:コストが壁か

日本でうなぎに関しては、需要と供給があまりにも不釣り合いなため、価格を下げる商業レベルでの完全養殖の実現は悲願とされています。しかし完全養殖には大きな壁があります。

 

完全養殖の問題点

うなぎの完全養殖の研究に乗り出したのは水産総合センターの技術者達。努力が実り2010年完全養殖に成功ということはニュースで大きく取り上げられました。

 

しかし一匹の成魚を育て上げるのに莫大なコストがかかり、とても商業化できるようなものではありませんでした。

 

コストの大半は大量に使う水槽の水と人件費(研究費)になります。

 

うなぎの稚魚は水質汚染に弱く、頻繁な水の交換が必要なのです。卵の孵化から数えて一年半毎日ですから、バカになりません。

 

ホルモン分泌の問題

また完全養殖のうなぎは、あまり大きく成長しないという問題点もあります。せまい水槽の中だけで一生を過ごすので、天然魚と比べてホルモン分泌がが不十分なのです。

 

大海原を回遊し、めまぐるしく変化する環境を生きているからこそホルモン分泌も活発になり、大きく育つものなのです。

 

この課題解決には、サケなどから抽出した脳下垂体成長ホルモンを、餌に充填するなどして成長を促進する試みが行われています。


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