一時期話題となった「うなぎ味のなまず」とは?

一時期話題となった「うなぎ味のなまず」とは?

2016年7月、スーパーマーケットのイオンが、近畿大学の開発したうなぎ味のなまずの販売を開始しました。一時期話題になりましたが、あまりよく知らないという方もいらっしゃるかもしれませんので、ここでご紹介したいと思います。

 

 

「近大発ナマズ」

うなぎ味のなまずは、近畿大学世界経済研究所の有路昌彦(ありじまさひこ)教授[2017年5月14日現在]が、2009年から6年間かけて、日本産のマナマズの成魚養殖の技術を体系化し、食味をうなぎの味に近づけた世界初の研究成果とされており、正式には「近大発ナマズ」と呼ばれています。

 

研究が進められた背景

研究が進められた背景には、資源の枯渇が危惧されるうなぎの需要に応えるというものがありました。日本産マナマズは養殖技術が確立されており、うなぎのような資源的問題がない点が注目されたのです。

 

 

味の特徴

「近大発ナマズ」の養殖には地下水が使われ、なまずの泥臭さを抑える工夫がなされています。また、独自の配合によるエサを与えることで、脂質を一般的なナマズの3倍にあたる15%まで高めるとともに、風味も高めたとされています。

 

ただ現段階では、その味は本物のうなぎとはほど遠いようです。うなぎというより白身魚やサバに近い味なのだとか。ネットで感想を見てみても、「不味くはないけどうなぎではないよね」ってものが多かったです。

 

販売開始当時の話として、有路教授は、スーパーで毎日売れる商品になるよう生産量を増やし、さらにサラリーマンが気軽に外食チェーンで食べられるようなものにしたいとおっしゃっているようです。しかし、うなぎの代用として売り出すにはまだまだ研究が必要なのかもしれませんね。

<スポンサーリンク>
page top