ネギトロなしでもネギトロ?ネギトロの歴史・素材・語源など
マグロ料理の中で、巻き寿司や丼に使用されて人気が高いものがネギトロです。しかし、実は本来のネギトロにはネギも入っていないし、トロも使われていません。それがだんだんと変遷していき、現在のネギトロになっていきました。
ネギトロの歴史と語源、素材
ネギトロの歴史は意外に浅く、世間に登場したのは戦後の1964年頃です。
ネギトロの素材にはマグロの中落ち部分が主に使用されます。
そして、中落ちの調理過程で、骨の部分からマグロの身をスプーンなどを使ってこそぎとる行為のことを「ねぎ取る」といいます。
これがネギトロという名称の語源となっています。ちなみに、中落ちの部分の身は脂分のあまりない赤身となっています。
ネギトロの変遷
こういったネギトロの由来を見ればわかりますが、本来のネギトロには野菜のネギも入っていないし、トロも使用されていません。
しかし、ネギトロが世間に広まっていくにつれて、徐々にその言葉の響きに合わせて、ネギトロ自体が変化していきました。
つまり、ネギがマグロと一緒に使用されるようになり、中落ちだけでなく、トロの部分も使われるようになってきました。
このように、ネギトロの語源や由来について、意外に世間では知られていない事実があります。
ですから、たまにはネギもトロも使用されていない、本当のネギトロを味わってみるのも趣深いグルメ体験となるでしょう。
|
|