毒を持つイカの種類は?

毒を持つイカの種類は?

海水温の影響によるのか、本来は熱帯・亜熱帯域に生息し、その唾液に猛毒のテトロドトキシンが含まれることで知られる「ヒョウモンダコ」が日本近海で目撃されるようになり、時折ニュースになっています。

 

世界の海には約450種ほどのイカが生息し、そのうち日本近海には約140種が生息すると言われていますが、タコと同様、イカにも毒を持つものがいるのでしょうか。

 

 

人為的に日本に持ち込まれるイカに毒は無い

厚生労働省が公表している『自然毒のリスクプロファイル』には、食品衛生上のリスクが生じるおそれがある自然毒とこれを含む動植物がリストアップされています。

 

これを見ると、今のところは(2017年8月現在)、日本で食品として流通する可能性があるイカで毒を持つものは、いないようです。

 

また、環境省が公表している『特定外来生物等一覧』を見ても、イカは掲載されていません。

 

特定外来生物とは、生態系や人体、農林水産業に悪影響を与えるおそれがある国外由来の種のことで、法律により、飼育・栽培・保管・運搬が原則禁止されています。

 

このため、少なくとも人為的に日本に持ち込まれるものについては、今のところ、毒を持つイカのことを気にする必要はなさそうです。

 

ただ、上述のヒョウモンダコののように、人為的ではなく日本にやってくる毒のあるイカがいる可能性はゼロとは言い切れませんが、都道府県や自治体のホームページで注意喚起された有害生物などの情報を見ても、今のところは、毒を持つイカの情報は特に見当たらないようです。

 

毒を持つ「ミナミハナイカ」

オーストラリア北部、南ニューギニア、フィリピン・インドネシア・マレーシアの島々など、太平洋からインド洋にかけての熱帯の海には、筋肉に猛毒が含まれているとされる「ミナミハナイカ」が生息しています。

 

体長は約6~8cmほどで、体には、赤、黒、黄、白、橙など鮮やかな色彩を持ち、2本の腕を使って歩くように移動する姿の愛らしさから、このイカを好んで鑑賞するダイビング愛好家もいます。毒の成分は解明されていないものの、オーストラリアの大学の研究者らの報告によると、ヒョウモンダコと同程度の強さの毒があるとされています。

 

今のところ、日本で毒のあるイカのことを気にする必要はなさそうですが、気候変動などの影響により日本に漂着したり、違法に持ち込まれるおそれもあります。

 

国や地方自治体などが発信する有害生物の情報や各種ニュースに十分注意を払ってください。

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