国産と海外産のうなぎの違い

国産と外国産のうなぎの違い

スーパーで売られているうなぎの蒲焼きを、ざっくり2分すると「国産」と「外国産」に分けられます。国から表記が義務付けられているわけですが、そもそも国産と外国産にはどのような違いがあるのでしょうか。

 

「国産」と「外国産」の違い

うなぎはマリアナ諸島の西の深海で卵から産まれますので、遡ればすべて外国産と言えてしまうかもしれません。

 

しかし実際はシラスウナギを日本で養殖した場合には「国産」として扱います。

 

一方、海外で養殖・加工した後に日本に輸入したり、海外で養殖した成魚を活きたまま輸入して日本で加工したりした場合には「外国産」として取り扱われることになっています。

 

産地偽装の問題

本来は外国産であるものを国内の有名な産地のものと偽るなど、産地偽装の問題がたびたび生じています。このことことから、うなぎを取り扱う関係者を、国が厳しく指導するようになりました。

 

 

「外国産」うなぎへの不安

国産のうなぎは、各名産地がしのぎを削って競い合い、蒲焼きなど優れた加工製品がスーパーなどの店頭に並ぶようになっています。

 

しかし、外国産のうなぎには、不安を持たれる方もいらっしゃるようです。中国で製造された餃子に農薬が混入する事件があったことは皆さんも記憶に新しいかと思います。

 

一部の報道では、中国産のうなぎにも同様の問題のおそれがあるとするものがあったことから、食べることに抵抗を示す方が多いようです。

 

この点、日本の関係機関も手をこまねいているわけではなく、国は輸入する際に守るべき安全基準を定め、うなぎを取り扱う関係者を厳しく指導しています。

 

それに中国含め、外国の養殖・加工業者も日本の消費者を強く意識して、日々安全性や品質の向上を図っているようです。少なくともうなぎに関しては、近年有害物質混入などのトラブルを聞かなくなりました。

 

こういった点から、不必要に怖がったり敬遠する必要は無いと思います。

 

日本産であれ、外国産であれ、遙か彼方の海で産まれた稚魚が、長く厳しい道のりを経て成長し、様々な流通経路を通って皆さんの食卓にのぼる。そのことに思いを寄せながら、いろいろな料理でうなぎを愉しんでいただければと思います。

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