うなぎの種類や味の違い
日本で獲れるうなぎは主にニホンウナギとオオウナギの2種類ですが、世界を見渡せばうなぎは19種類も存在していることをご存じですか?
ニホンウナギ
細長い円筒形です。目が小さく腹ビレがありません。暗褐色の背に、尾までつながっている背ビレ。淡い黄白色の腹をしています。ヨーロッパの太くて短いうなぎに比べると、ニホンウナギは細長い印象です。乱獲により天然のニホンウナギは絶滅危惧種に指定されており、種の保全に向けて様々な取り組みがなされています。
ヨーロッパウナギ
ヨーロッパに分布する唯一のうなぎです。戦後は日本にも大量輸入され養殖が行われました。外見はニホンウナギとほとんど変わらず、
細長い円筒形の体をしています。味もほとんど変わりませんが、ニホンウナギよりも脂のりがいい傾向にあります。
日本国内に流通するほとんどのうなぎはニホンウナギとヨーロッパウナギになります。
オオウナギ
日本に分布するうなぎはニホンウナギとこのオオウナギです。名前の通り、うなぎよりも大きく、最大で全長2m体重20kgにも達します。ただニホンウナギと違って獲れる数が少ない上、味も劣るとされ、食用としては一般に流通していません。
天然うなぎと養殖うなぎ
天然のうなぎがそのまま市場で出回ることはほとんどありません。大体が養殖ものです。ただし養殖といっても卵から育てる「完全養殖」※ではなく、若魚や成魚を獲ってきて育てる「畜養型」の養殖うなぎです。
※関連記事:うなぎの完全養殖が難しい理由
天然うなぎはさっぱり味で脂が少なく、身が少し固く、泥臭さが残っています。だから養殖し、良質な餌を与え、肥えさせ、味を整え、商用レベルまで価値を高めているのです。管理飼育されたうなぎにはたっぷり脂がのり、味にもバラつきもなく、本当に美味しくなります。
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