真鯛と黒鯛の違い:味や生態はどう異なる?
日本古来から食用として馴染みが深い真鯛と黒鯛。おなじ鯛なわけですが、この2種にはどのような違いがあるのでしょうか。
真鯛と黒鯛の味の違い
まず真鯛と黒鯛は共にスズキ目タイ科に属しているため、味はよく似ています。
しかし黒鯛の方が臭みが強いと表する声が多いようです。このことは雑食性であることや棲んでいる水質などが影響しているようです。
また鮮度の低下も黒鯛の方が早く、特に身がゆるくなりやすいという弱点もあります。
このような理由から一般的には、真鯛のほうが黒鯛よりも「高等な魚」として扱われています。
しかし新鮮で旬の時期の黒鯛に関しては真鯛に負けずとも劣らないと言われていますので、どちらも素晴らしい食材であることに変わりありません。
真鯛と黒鯛の生態の違い
真鯛は主に20mから180mの深水に生息しています。一方黒鯛は岩礁域や汽水域などに生息しています。
身体の大きさは真鯛が100㎝を超えるサイズにまで成長することもありますが、黒鯛は50㎝程度までしか成長しません。
また成長スピードも真鯛のほうが早く、黒鯛が生後1年で約12㎝に成長するのに対し真鯛は約15㎝に成長します。
今回は真鯛と黒鯛の違いを味と生態の観点から紹介しました。
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