鯛の尾頭付きの盛り付け方:向きが重要?
日本食のマナーってちょっと細かく面倒なところありますよね。日本食の中心的存在である魚については、盛り付ける“向き”なんかに暗黙の作法のようなものがあったりします。
特に鯛のような“めでたい”祝いの席などで出される縁起物の魚の場合、一層そういったことが重視されるようで、身内だけで食べるのならまだしも、人を招いて出す場合は、知らないと恥をかくみたいです。
鯛の尾頭付きの盛り付けのポイント
尾頭付きの鯛を出す場合には、食べる人から見て左に頭、腹が手前、尾が右に向くように盛り付けるのがマナーとされています。
魚は頭の方から尾の方へ向かって食べ進めていくのがマナー※なので、右手で箸を持つ大方の日本人にとって、頭が左にあると食べやすいからです。
この暗黙のマナーは「左上位」という日本古来からの礼儀作法に基づいています。
※ただし一部の地域では御葬式などで逆に盛り付けるという風習があるところもあります。
盛り付けの皿について
鯛を乗せる場合、盛り付けのお皿は大きいほうが見た目も良いです。竹網かごや竹ざるを使う、紅白の敷き紙を敷くなど華やかに演出するのも粋かもしれません。
また、赤色の鯛には緑色の季節の葉をあしらうと、さらに彩りが良く見えます。松の葉なんかは長寿の象徴とされ、鯛との相性はばっちりなのではないでしょうか。
尾頭付きの鯛は、尾から頭までついている=最初から最後まで全うする・・・という長寿の願いが込められているのですよ。
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