鯛の種類:見分け方や味の違いは?
食用のものを指して「鯛(タイ)」とだけいった場合、一般には真鯛のことを指しますが、生物学的な呼称としての「タイ」というのはあくまでスズキ目タイ科に属している魚の総称のことです。スズキ目タイ科は36属に分類することができ、全125種もの鯛が存在しています。
※キンメダイやマトウダイなど名前にタイとあってもタイ科に属さない魚もいます。
鯛の見分け方と味の違い
上述した通り、鯛には100以上の種がありますが、味が良く食用として主に広く流通しているのは「真鯛」「石鯛」「黒鯛」の3種となります。これら3種の見分け方や味の違いについては以下の通りです。
◆真鯛(マダイ)
日本で「鯛」といえば狭義にこの魚のことを指しています。全長50㎝~100㎝前後で輝くような桜色をしています。七福神の恵比寿様が持っている鯛としてもお馴染みです。味は深みのある上品さが特徴で、臭みも少ないです。鯛の中でも特に高級で、「百魚の王」という別名を持ちます。
◆石鯛(イシダイ)
全長50cm程度、白と黒の縞々模様が特徴の鯛です。マダイとは食感の違いが歴然で、コリコリ感が強いです。こちらも人気の高い鯛です。ただし美味しいのは全長40cm程度までの個体で、それ以上の大型になると味が落ち、シガテラ中毒の危険もあるので食用に向きません。
◆黒鯛(クロダイ)
全長は最大70cm程度、黒味がかかった燻し銀色をした鯛です。日本では「チヌ」という別名でも知られます。やや磯臭いと評する声もありますが、旬の個体に関しては脂乗りが良く、マダイの味に劣らないといわれています。
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