アジの刺身の美味しい食べ方:薬味は何が合う?
刺身というと、わさび醤油を思い浮かべる方が多いと思います。
でも、お魚屋さんやスーパーの鮮魚コーナーでアジの刺身を買うと、わさびではなく生姜が薬味として入っていたりしませんか?
そもそも薬味とは「ある種の料理に添えて出し、食欲を進める香辛料。例、ワサビ、ショウガ、ネギ。」です(出典:『新明解国語辞典(第四版)』/三省堂)。
食欲を進めるものかどうかは、もちろん個人の好みもありますが、ワサビなどが例としてあげられていることからわかるように、
何が薬味として合うかは、刺身の肉質や脂の多さ、味などに応じて変わってくるものなのです。
わさびとしょうがの用途の違い
わさびとしょうがは刺身の薬味として代表的なものですが、実は、この両者には用途の違いがあります。
わさびは、あの鼻にツンと抜けるピリっと爽やかな辛さが持ち味です。
これは、魚の生臭みを消すのに役立つのですが、その効果は一過性で持続しにくいため、クセのある臭みを持つ魚には合わない面があります。
このため、淡泊な白身魚の刺身で使われることが多いようです。
生姜の特徴
一方、しょうがにも刺激のある辛みがありますが、生臭みの元となる成分に働きかけて生臭さを和らげる効果があるのです。
このため独特のクセを持つアジにも、しょうがが薬味として使われることが多いのです。
アジにはしょうがが合うとされていますが、もちろんわさびで食べても良いですし、とうがらし、味噌、ねぎ、大根おろしなど、様々な薬味と合わせても美味しくいただくことができます。
結局は好みによりますので、固定観念にとらわれず、お好みでいろいろ試して楽しんでみてください。
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