アジとサバの違い:似た魚?
アジとサバは、いずれもスマートでいかにも魚らしい体形をしていますね。店頭では名前を表示して売られているので見誤ることはありませんが、泳いでいるものを見た場合には、区別がつかない方もいらっしゃるかもしれません。両者はどこが違うのでしょうか。
サバとアジの違い
サバとアジは体色や、模様、形態などで細かな違いがあります。
サバ
→背側に黒のシマシマがはっきりあり、腹側が銀白色。断面が丸っぽい。
アジ
→銀白色。尾びれがサバよりも長く、尾に近い側線部に「ぜいご」と呼ばれる硬い棘のあるうろこが付いている。
こういう見分けが最も一般的かと思います。特にぜいごはアジ科特有の特徴なので見分けるのはそこまで難しくないと思います。
アジにもサバにも複数の種類がいる
アジやサバと言っても複数の種類がいます。お魚屋さんなどでよく見かけるのは、アジについては「マアジ」、「ムロアジ」、サバについては「マサバ」、「ゴマサバ」、「タイセイヨウサバ」が多いようです。
アジの種類
【マアジ】
成魚は全長35cmほどになります。スマートで、いかにも魚らしい体形をしており、体の両側に「稜鱗(ぜんご)」と呼ばれる硬いとげ状のうろこがあります。
【ムロアジ】
成魚は全長40cmほどになります。マアジと似ていますが、より細長い体形をしており、マアジ同様、稜鱗があります。
サバの種類
【マサバ】
成魚は全長50cmほどになります。紡錘形の、やや扁平な体つきですが、脂がのった時期のものは丸みが増します。背中の部分は緑青色をしており、斑紋があります。
【ゴマサバ】
成魚は全長50cmほどになります。マサバと似た紡錘形ですが、胴の断面は丸に近いかたちをしています。背中の部分は緑青色をしており、斑紋があります。腹側の白い部分に、名前の由来となったとされる黒ゴマ状の模様が見られます。
【タイセイヨウサバ】
成魚は全長50cmほどになります。その名のとおり、主に大西洋を生息域としており、ノルウェーやアイスランド以南あたりでよく漁獲されます。背中の部分は青色をしており、縦縞があります。日本近海で獲れるサバよりも脂質が多めなのが特徴です。
|
|