アジの内臓って食べるもの?捨てるもの?
アジは、お魚屋さんの店頭でよく見かける魚ですが、開いた干物はもちろんのこと、刺身で売られているものを見ても、内蔵は含まれていません。
アジの内臓は、食べられず、捨てるものなのでしょうか。
内蔵は基本的に捨てる
アジに限らず、魚は、内臓を取り除いて調理をすることが多いかと思います。
これは、内蔵には血などに由来する独特の臭みがあり、取らずに調理すると、身そのものの風味が損なわれるためです。
また、内蔵は細菌が繁殖しやすい部分でもあり、食中毒の原因になったり腐敗したりするのを避けるために、下処理の段階で早々に取り去ってしまうことが多いです。
内臓には危険もある
魚介類には、「アニサキス」という寄生虫(線虫)が寄生していることがあり、アジもその例外ではありません。
長さ2~3cm、幅0.5~1mmほどの、白色の少し太い糸のように見える寄生虫で、特に内蔵の部分に潜んでいることが多いとされています。
厚生労働省の公表資料によると、
アニサキスの幼虫が寄生している生鮮魚介類を生(不十分な冷凍や加熱のものを含む)で食べることで、 アニサキスの幼虫が人の胃壁や腸壁に刺入し、食中毒(アニサキス症)を引き起こすことがある。
とされています。
症状としては、みぞおちの激しい痛み、吐き気、嘔吐、腹痛、腹膜炎などがあり、食後数時間後から十数時間後に生じ、数日後に生じる場合もあるということです。
アジの「白子」(しらこ。魚のオスの腹部にある精巣のこと)は酢の物などで食されることがありますが、その他の内蔵は、食べない方が無難かもしれません。
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