アジの養殖事情:養殖方法/主要産地/餌など

アジの養殖事情:養殖方法/主要産地/餌など

アジは、日本近海でまき網漁法などにより漁獲されるほか、養殖も行われています。養殖業で比較的収穫量の多いアジ類を大きく分けるとマアジとシマアジに分けることができるのですが、ここでは、マアジの養殖事情をご紹介します。

 

 

マアジの養殖方法

マアジの養殖業は、稚魚の入手→育成→出荷という流れです。(卵から育てるいわゆる完全養殖は主流ではありません。)

 

1.稚魚の入手

稚魚は、5月から7月にかけて九州の玄界灘などで漁獲される天然物を使うことが多いとされています。この頃の稚魚は、5g前後の重さです。マアジは、天然ものの稚魚が他の種類の養殖魚に比べて入手し易いといわれています。

 

2.育成

稚魚を、波の静かな入り江などに設置された網生け簀の中に入れ、ペレット状の餌などを与えて出荷可能な大きさになるまで育成します。

 

3.出荷

100~120g以上に達したものから出荷されます。飼育環境の影響や個体差などはありますが、100g前後に達するまでに、8~10か月ほどかかるそうです。

 

養殖業におけるマアジの主要産地

農林水産省が公表している『平成28年漁業・養殖業生産統計』によると、養殖業におけるマアジの収穫量は、全国で800トンとなっています。

 

都道府県別に収穫量を見てみると、1位:静岡県(400トン)、2位:愛媛県(200トン)、3位:熊本県と宮崎県(ともに100トン)となっています。

 

参考資料:『農林水産統計」(平成28年)/農林水産省

 

養殖で使われている餌

マアジの養殖業が始まった当初は、生魚のミンチなどが餌として使われることが多かったようです。

 

しかしながら、養殖業が盛んになるにつれて餌の生魚の供給不足が生じたり、季節や場所によって餌の生魚の品質にバラツキが出たり、食べ残しなどによる養殖環境の汚染の影響で病気になったりすることから、最近では、ペレット状の餌が使われることが多いようです。

 

養殖アジの評価は?

養殖物は脂が多く肉が柔らかい欠点があるなどとも言われていたようですが、養殖技術が進歩し、今では天然物に勝るとも劣らないといわれています。養殖が盛んに行われている地方に行って、食べ比べしてみるのも楽しいのではないでしょうか。

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