ナマコの美味しい食べ方をご紹介

ナマコは、他の魚介類と比べるとお魚屋さんの店先で見かけることも少ないし、調理法もよく わからないという方もいらっしゃるかと思います。ここでは、ナマコの味や食感などの特徴と 調理例を簡単にご紹介します。

 

 

味や食感などの特徴

ナマコは、サザエやアワビと比べて、水分や塩分は多めですが、甘みやうま味の 成分とされるアミノ酸の含有量は少なめです。

 

ナマコは身そのものの甘みや旨味を楽しむという意味ではサザエやアワビには少し劣りそうな感じです。

 

ただし、ナマコには、サザエやアワビとはまた異なる、コリコリとした独特の食感があります。

 

ナマコの身にはコラーゲン繊維がぎっしり詰まっており、これが独特の食感を生み出していると 言われています。調理にあたっては、これらの特徴をふまえて行うのが良さそうです。

 

食べ方の例

１）生のまま
・大根おろしや大葉などの薬味を乗せ、ポン酢をかけて
・白味噌を酢・みりんなどで溶いたタレに浸して
・細ネギとニンニク醤油で和えて
・塩揉みしたキュウリと酢醤油で和えて
・「このわた」（ナマコの腸の塩辛）と共和えに

 

２）煮物
・長ネギ
・ニンニク
・生姜と一緒に、醤油・砂糖
・お酒で煮込んで

 

３）焼き物
・醤油で味付けして焼いたものに、大根おろしや生姜を乗せて

 

４）その他
・番茶の中に入れて湯がき、生臭みを抜いた「茶ぶりナマコ」を酢などに浸して
・人参や長ネギといった野菜やキノコ類・タケノコと一緒に、オイスターソースなどで炒めて
・昆布、スルメ、数の子と一緒にお酒・醤油・みりんに漬け込んで「松前漬け」に
・さっと茹で、スライスしたたまねぎやラディッシュを乗せ、マリネに
・シーフードカレーの具に

 

調理の際は、ナマコの身を厚くスライスすると硬くて食べにくいことがあるので、独特の食感を 損なわない程度に薄くスライスすると良いでしょう。コリコリした歯ごたえと、ほのかな磯の 風味を楽しんでください。