ナマコの味や歯ごたえの特徴は?

ナマコの味や歯ごたえの特徴は?

ナマコは、お魚屋さんでもあまり見かけないし、見た目や体の色が少し気味が悪くて、調理して あるものでも食べたことがないという方はいらっしゃらないでしょうか。

 

ここでは、そんな皆さん のために、ナマコの味や歯ごたえの特徴についてご説明します。

 

 

ナマコの味などの特徴

ナマコの味に関しては、ほのかな塩気と磯の風味といった評価が多いです。

 

味よりも後述の独特の食感が強調されることが多いですね。

 

ナマコ自体はそこまで強調した味ではないので、調味料によって左右されるといってもいいでしょう。

 

独特の食感があるナマコ

ナマコは身の92%以上が水分です。

 

見た目もブヨブヨとしていて、食感もさぞ 柔らかいのだろうと思って食べてみると、意外にもコリコリとした硬い食感をしています。

 

このコリコリとした食感は、ナマコの体壁(おおまかに言うと、内臓を壁のように取り巻く筋肉 や外皮などのこと)を構成するタンパク質のうちのコラーゲン繊維によるものとされています。

 

ナマコを輪切りにすると、中心にある内臓を取り巻くように厚い筋肉などがあります。

 

巻き寿司 に例えると、具が内蔵なら、ご飯の部分が筋肉で、のりが外皮の部分と言ったところでしょうか。

 

ナマコで主に食されているのは、このナマコの体壁の部分です。

 

棘皮動物の研究で知られる東京工業大学名誉教授の本川達雄さんによると、体壁を顕微鏡で観察すると、コラーゲン繊維がビッ シリと詰まっているのが見えるそうです。

 

参考文献:ナマコ天国 ―ナマコに学ぶ究極の省エネ生活―

 

ナマコの味や食感を活かす食べ方

ナマコを酢で和えて食べるとき、厚く切り過ぎると硬くて食べにくいので、食べやすく薄めに (ただし、独特のコリコリした食感は楽しめる程度の厚さは残して)スライスするのが良いでし ょう。

 

また、身をさばいたときに、外皮の内側にある肌色の薄皮の部分は特に硬いので、調理の 際に取り除いておくのがベターです。

 

ナマコを上手にさばいて、その食感を存分に楽しんでくだ さい。

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