魚のうろこ取りが必要な理由

魚のうろこ取りが必要な理由

魚のうろこを取るのは、意外と大変なものです。魚によっては、体中にびっしり付いていてなかなか取れず、時間がかかってしまいます。その上、あちこち飛び散って後片付けも面倒なことに!
なぜ、うろこを取らなければならないのか?それには、こんな理由があるのです。

 

 

ウロコを取るべき理由

うろこには雑菌がいっぱい!

うろこは、病原体や寄生虫から魚を守る役割を果たしています。そのため、うろこには雑菌などの有害物がたくさん付着しているのです。うろこを取らないと、これらの菌まで口にしてしまうことになり、健康を害する恐れがあります。

 

調理がしにくい

うろこがついたまま身を切ると、包丁がうまく入らず、きれいに切れません。また、皮も剥ぎにくくなります。

 

美味しくなくなる

食べる時に、うろこまで一緒に口に入ってくることになります。食感がとても悪く、飲み込むのも困難です。また、うろこにはぬめりがあって、それが生臭さの原因になります。調理の時に身に付着すれば、味が落ちてしまいます。

 

うろこを食べる料理がある!

うろこのマイナス面ばかりをご紹介してきましたが、実はうろこを美味しく食べる料理もあるのです。うろこを食べる料理はどれも、処理の前に、汚れやぬめりを十分に水で洗い流します。そして、包丁がスムーズに入るよう、その部分のうろこだけは取り除くのです。うろこの問題点を、きちんと解決したうえでの美味しさなのですね。以下はウロコごと調理して食べる料理の例です。

 

若狭焼き

うろこつが付いたままの甘鯛を開いて干し、それを焼いて食べる料理です。酒と醤油、味醂を混ぜたものをかけながら、良く焼いてパリパリに仕上げます。

 

松笠揚げ

こちらも甘鯛の料理で、唐揚げにしたものです。反り返ったうろこが香ばしく、その食感が魅力の一品です。

 

鯉こく

鯉を使った、味噌味の汁物です。鯉の生命力の強さにちなみ、妊娠中に食べると栄養補強できて良いと言われています。

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