包丁による魚のヒレの取り方
魚の下処理をしたいけれど、ヒレが指に刺さって痛い思いをするのが嫌。そんな時は、最初にヒレを切り取ってしまいましょう。処理がスムーズに進むうえ、焼き物にした時に、胸ビレを焦がさずに済むメリットも。ヒレはハサミでも切れますが、ここでは包丁で取る方法をご紹介します。
魚のヒレの種類
魚には、全部で5つのヒレがあります。
- 背中にある背ビレ
- エラの隣にある胸ビレ
- 腹の前方にある腹ビレ
- 肛門のそばにある尻ビレ
- しっぽである尾ビレ
このうち、調理の時にケガの原因になりやすいのが、1、2、3、4のヒレです。この4つを順に取っていきます。(尾ビレはヒレに垂直に切れば良いだけなので簡単です)
ヒレの取り方
◆背ビレを取る
- 魚の腹を下、背を上にして置きます。
- 背ビレを指で持ち上げます。
- 尾の方から頭の方へ向かって、背ビレの根元に包丁を入れ切り取っていきます。
◆胸ビレを取る
- 魚を横にして置きます。
- 胸ビレを指で持ち上げて、根元に包丁を当て切り取ります。
- 胸ビレの後ろから包丁を入れ、頭ごと落としてしまう方法もあります。
◆腹ビレを取る
- 魚を横にして置きます。
- 腹ビレの根元の上部に、少し切れ目を入れます。
- 腹を下、背を上にして置き、腹ビレを包丁でまな板に押し付けます。
- 魚体を動かして、ヒレを根元の骨ごと引き抜きます。
- 反対側も同様に行います。
◆尻ビレを取る
- 魚の背を下、腹を上にして置きます。
- 後は、背ビレと同様にして切り取ります。
家庭で下処理することの多いアジなどの小型の魚は、身も柔らかく、ヒレ取りはそれほど困難ではないでしょう。よく切れる包丁を使って、ケガのないよう行ってくださいね。
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