魚介類による食中毒の原因一覧
たまにニュースになる「魚介系の食中毒」。日本では魚食が食文化の中心ですから他人事ではありません。食中毒の原因はもちろん、万が一あたってしまい症状が出た時の対処法も知っておきましょう。
原因
魚介による食中毒は主に細菌性中毒・ウイルス性中毒・寄生虫中毒の3つのタイプに分けられます。
アニサキス(寄生虫)
アニサキスはあらゆる魚介類の体内にいる寄生虫です。糸状で2~3cmほど、白く半透明な外見をしています。アニサキスが寄生している魚介を刺身で食べたり、加熱不十分のまま食べてしまうと、激しい腹痛や下痢を伴うアニサキス症を発症する恐れがあります。
腸炎ビブリオ菌(細菌性)
この菌は海水の中で存在できる菌なので、真水には弱い性質を持っています。だから魚介類を水道水で洗うだけでも予防になります。また熱にも弱く、加熱することで死滅させられます。
赤痢菌(細菌性)
貝にいることが多い菌です。腸炎ビブリオ菌と同じで熱に弱い性質を持っているのですが、菌が死滅したとしても毒素が残ったままなのが厄介なところです。毒素を体内に入れてしまうと、3日程度の潜伏期間を経て発症します。80度以上の加熱を10分以上続ければ毒を抜くことができます。
ノロウイルス(ウイルス性)
ウイルス性中毒で多いのがノロウイルスによる食中毒です。非細菌性急性胃腸炎を引き起こすウイルスの一種で、カキなどの貝類を食べて感染することが多いです。発症したら激しい腹痛や頭痛、発熱、下痢や嘔吐といった症状に見舞われます。生食した場合に発症するのでしっかり加熱することが重要です。
共通の対処法
食中毒になったら毒素を体外に出そうと下痢や嘔吐が止まらなくなります。その際に水分を著しく消費するので、脱水症状にならないために水分を小豆にとる必要があります。
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