アサリの養殖はされてるの?
海の幸が豊富だった日本も、現在は漁獲量が著しく落ち、需要を補うため輸入や養殖に頼らざるを得ない状況になっています。
中には、生産量の80%が養殖という魚も!
食卓で人気のアサリも、流通する半分は輸入ものです。では、養殖での生産はされているのでしょうか?
アサリは養殖されている?
アサリは、環境汚染などが原因で、1985年頃から漁獲量が減少しています。
中国や欧州諸国ではアサリの養殖漁業が進んでおり、日本も養殖の必要性に迫られていました。
2010年頃から、全国各地でアサリ養殖の取り組みが行われるようになり、現在成果が出始めています。
養殖方法
垂下式養殖法
ロープを付けた浅いコンテナの中にアサリの稚貝(海中を浮遊する幼生期を終え、砂の上で生活するようになった貝のこと)を入れ、筏(いかだ)から海中に吊るして飼育する方法です。
海水中のプランクトンが餌になるので、餌を与える必要がなく、余った餌で海を汚す心配もありません。
コンテナに入れる稚貝には、天然のものと人工のものがあります。天然の稚貝は、干潟に設置しておいた袋に着床した、幼生期のアサリが成長して稚貝になったものです。
一方、人工の稚貝は、水揚げされた天然アサリを用いて産卵・受精させて飼育した稚貝のことです。
地蒔き式養殖法
アサリの稚貝を干潟などに蒔き、自然に近い状況で成長させる方法です。半年から1年で、収穫できるほどに育ちます。
ただこちらの養殖法は、以下のような問題点が揚げられています。
- 養殖面積が限られる
- アサリの成長が環境の変化に左右される
- 収穫に手間がかかる
アサリの養殖はまだ歴史が浅いですが、身が大きくて味も良く、消費者からは高い評価を得ています。砂を使わない養殖法のものは砂抜きの手間もなく、評判は上々のようです。
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