大アサリとハマグリの違いは?

大アサリとハマグリの違いは?

大アサリという名を聞いて「ハマグリの別の呼び方?」などと思う方もいらっし ゃるかもしれませんが、答えを先に言ってしまうと、大アサリとハマグリは別の 貝です。

 

ここでは、大アサリとハマグリの違いについてご説明したいと思います。

 

 

似たところもあるけれど別の貝

大アサリは、伊勢志摩や三河湾で観光客向けに販売される際に付けられた名が 通称になったものと言われており、正式名称は「ウチムラサキガイ」と言います。

 

大アサリもハマグリも二枚貝で、基本的な体の構造などは似ています。

 

ただし、 細かな点で違いがあることから、生物の分類学上は別扱いとされています。

 

大アサリもハマグリも「マルスダレガイ科」の貝ですが、 大アサリは「Saxidomus属」、ハマグリは「Meretrix属」に分類されます。

 

似ている点と違う点

大アサリとハマグリの似ている点と違う点は、主に次のとおりです。

 

【似ている点】

  • 貝殻は三角形に近い楕円形をしており、2枚の貝殻のつなぎ目がある貝殻の上端部分からは成長肋(せいちょうろく)と呼ばれる貝殻の成長に伴って生じる線が波紋のように広がっています。  
  • 餌は海中の珪藻など植物プランクトンや浮遊有機質です。入水管と呼ばれる管から餌の混じった海水を吸入して餌を漉し取り出水管から糞などを排出します。

 

【違う点】

  • 大アサリの貝殻の外側は灰白色で、ざらざらしていて光沢がありません。またこれといった模様もありません。一方、ハマグリの貝殻の外側は黄褐色や灰褐色をしたものが比較的多いですが、白や黒色の他、それらが混ざっているものもあるなどとても多様です。そして表面はつるつるしていて光沢があります。またこれといった模様が無いものもいれば変化に富んだ不規則な模様があるものもいます。碁石の素材として利用されるものもあります。  
  • 大アサリの貝殻の内側は濃い紫色をしています。一方、ハマグリの貝殻の内側は白色です。 ハマグリはもちろんのこと、大アサリも食べることができます。いずれも焼いたり汁物の具にしたりして食べるのが一般的です。他にもいろいろな料理に 応用できるので、食べ比べてみるのも楽しそうですね。
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