生態・雑学

うなぎの食性・習性・産卵・寿命といった生態に関する情報や、 うなぎに関するど面白雑学情報などをまとめています。

うなぎの語源は諸説ありますが、明確に特定できる文献は見つかっていないようです。全て伝承だったり、民間俗説に留まっていますが、いくつかご紹介します。うなぎという文字が最初に出てきたのは?一番古い出自とされている「万葉集」の中に「武奈伎(むなぎ)」という表記が出てきています。そしてはっきり「うなぎ」という表記が確認できたのは院政期の文献からです。うなぎの語源語源としてはいくつか考えられており、以下に例...

生態に謎が多い動物であるが故に餌や飼育環境を整えるのが難しく、完全養殖の実用化は難航しています。今回はそんな謎多きウナギの生態について現在わかっている情報をまとめました。海で育ち川で成魚になる回遊魚ウナギは、生まれた場所を知っておりどんな離れていても生まれた場所には戻ってくる方向感覚の優れた回遊魚で、海で生まれ、回遊しながら稚魚になり、川で成魚になります。また、産卵のため海へ戻る習性があります。実...

観賞用であれ養殖目的であれ、うなぎを飼育管理するのなら食性を知っておくことは重要です。しかしうなぎの詳しい食性は完全に解明されておらず、さらにうなぎは成長していくにつれて、食性が変化していくことでも知られています。幼生時の食性生まれてすぐの、葉形幼生(レプトケファルス)時には、プランクトンや昆虫類の糞粒を餌にすると考えられていますが、詳しい食性は解明されていません。研究が進められている完全養殖では...

うなぎの生態については、長い間謎に包まれていました。しかし近年では研究によって、うなぎがどういう一生を過ごすのか、徐々に解明されてきています。今回は、うなぎがどこで生まれてどのように一生を過ごすのか、ということについて紹介していきたいと思います。卵~稚魚のうなぎ卵~うなぎの一生は、海で始まります。その産卵場所についてはまだまだ謎が多いですが、太平洋のマリアナ海域だということが近年の研究でわかってき...

うなぎの成魚は川や湖沼に棲みますが、産卵・孵化は海で行います。肝心の産卵場所は長い間不明でしたが、近年になってようやく、ニホンウナギ・ヨーロッパウナギの産卵場所がわかってきました。うなぎの産卵場所ニホンウナギ…太平洋の西マリアナ海嶺付近ヨーロッパウナギ…大西洋にあるサルガッソー海上記2つの海域で、主要2種の卵が見つかったのです。ニホンウナギに関しては、産卵を行う親ウナギは見つかっていなかった為、し...

うなぎの生態はまだまだ未解明な部分が多いのですが、寿命はどれくらいなのでしょうか?うなぎの平均寿命うなぎの平均寿命は、約5年~80年とかなり開きがある推察がなされており、はっきりとしたことはわかっていません。世界最高齢のうなぎはなんと155歳スウェーデンの南部で飼われていたうなぎが、155歳まで生きながらえたという驚きの記録もあります。このうなぎは1859年より自宅の庭の井戸で生活していたそうです...

うなぎの平均の大きさ、最大の大きさは一体どれくらいなのでしょうか?ニホンウナギの平均のサイズ有名なニホンウナギの平均的な大きさは成魚は全長1 m、最大で1.3 m程度です。またシェアの大部分を占めるヨーロッパウナギもニホンウナギと同じくらいの大きさです。世界最大のうなぎ世界には様々な種のうなぎが生息していますが、特に大きなうなぎとして知られるのが、「ニュージーランドオオウナギ」と呼ばれるニュージー...

うなぎの体表面はかなり強い粘りけのある粘膜で覆われています。うなぎを掴もうとしてもヌルヌルと手を抜けてしまうのはこの為です。ヌルヌルの役割このヌルヌルは体表面を保護する役割を持っています。このヌルヌルのおかげで、あらゆる水質の状況変化や浸透圧の高低差に適応することができるのです。保水機能も非常に高く、数時間空気中に体が露出されても干からびずに生きながらえることができます。うなぎは皮膚呼吸を行うこと...

うなぎは海で生まれ、川に遡上(そじょう)して成長し、産卵の為に再び海に戻っていく魚です。つまり淡水・海水両方に適応できる降河回遊魚(こうかかいゆうぎょ)です。ただ生活史のメインは川なので、分類学上は淡水魚になり、魚図鑑でも淡水魚として紹介されていることが多いと思います。生まれてから産卵するまでの、うなぎに一生については【うなぎの一生】で詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。淡水・海水に適...

卵から孵化したうなぎの幼体は、レプトケファルス(葉形仔魚)とよばれ、透明で平らな、バクテリアのような姿形をしています。この幼体が海流に乗り、成長しながら河口を目指します。そして、河口に着く頃にはシラスウナギと呼ばれる稚魚に姿を変えます。細長く透明で、シラスのような形状です。市場の99%を占める養殖うなぎは、シラスウナギの段階で捕獲され、人間の手で育てられたものです。人間に捕まらなければ、そのまま川...

うなぎは陸上でも長時間生きながらえることができます。もしも川が干上がったとしても、湿った地面を這うことで他の川に移動することができ、夜間陸にはい上がり移動する生態も確認されています。こんな芸当を可能にするのが、うなぎの高い皮膚呼吸能力です。皮膚呼吸とは皮膚呼吸とは、体表面で行う呼吸のことをいいます。体表面で酸素を通過させる、ガス交換作用ともいえるでしょう。酸素供給のほとんどを肺呼吸で行う人間も、総...

日本人ほどうなぎを食べるのが好きな民族はいないでしょう。しかし近年ではうなぎの生息数が減少しており、ニホンウナギは絶滅危惧種にも指定されるほど。何故でしょうか。原因1. 乱獲ニホンウナギの生息数が減少してしまった原因としてまず考えられるのが、乱獲による個体数の減少です。現在行われているうなぎ漁においては、ほとんどの場合、成魚になる前の稚魚(シラスウナギ)の段階で捕獲します。産卵を終える前のうなぎを...

うなぎも人間と同じように、病気にかかります。うなぎがかかりやすい病気の種類や治療法、予防法などについて紹介していきます。どのような病気にかかるのかうなぎがかかる病気は、大きく分けて細菌病と寄生虫病の2種類があります。細菌病細菌病の代表例は、「カラムナリス病」といわれる病気です。その病状は部位によっても異なりますが、たとえばヒレに発症した場合は、まずヒレが充血し、次第に溶け、やがて全てなくなってしま...

うなぎの血液中には、人体に有害な神経毒が含まれていることをご存じでしょうか。今回はうなぎの毒性についてのお話です。うなぎの毒がもたらす症状うなぎの血液中には、イクシオヘモトキシンというタンパク性神経毒が含まれています。この毒を大量に摂取した場合、吐き気や下痢、呼吸困難などの症状が現れるとされています。また、目や口、傷口などに入ると、局所的な炎症を引き起こし、焼けるような激しい痛みに襲われる恐れがあ...

成体うなぎは黒い体色をしていますが、生まれた時から黒色をしているわけではありません。成長に伴い変化していきます。海で生まれてすぐのレセプトファルスの時点では透明色をしています。川に遡上する頃には、シラスウナギと呼ばれる稚魚に成長していますが、体色はまだ透明のままです。うなぎの体色の変化は、川にたどり着いてから始まります。まず腹が黄白色に変わり、その後成長に伴い徐々に体が黒ずんでいき、5年もたてば私...

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