うなぎの産卵(産卵場所や産卵時期など)について
うなぎの成魚は川や湖沼に棲みますが、産卵・孵化は海で行います。
肝心の産卵場所は長い間不明でしたが、近年になってようやく、ニホンウナギ・ヨーロッパウナギの産卵場所がわかってきました。
うなぎの産卵場所
- ニホンウナギ…太平洋の西マリアナ海嶺付近
- ヨーロッパウナギ…大西洋にあるサルガッソー海
上記2つの海域で、主要2種の卵が見つかったのです。
ニホンウナギに関しては、産卵を行う親ウナギは見つかっていなかった為、しばらくは「産卵場所である可能性が高い」という程度でした。
しかし2008年~2009年、水産総合研究センターによるニホンウナギの生態調査で、親ウナギの捕獲に成功し、さらにメスの個体から卵を多数見つけることに成功したようです。
うなぎの産卵時期について
産卵時期に関してはまだはっきりとしたことは分かっていないようです。
ニホンウナギは「新月の時期に一斉に産卵する」という仮説が立てられています。
ヨーロッパウナギは冬から春にかけ、卵が孵化することは分かっていますが、厳密な時期については未だ解明されていません。
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