うなぎの食性

うなぎの食性

観賞用であれ養殖目的であれ、うなぎを飼育管理するのなら食性を知っておくことは重要です。

 

しかしうなぎの詳しい食性は完全に解明されておらず、さらにうなぎは成長していくにつれて、食性が変化していくことでも知られています。

 

 

幼生時の食性

生まれてすぐの、葉形幼生(レプトケファルス)時には、プランクトンや昆虫類の糞粒を餌にすると考えられていますが、詳しい食性は解明されていません。

 

研究が進められている完全養殖では、アブラツノザメの卵が幼生の餌として用いられています。

 

しかし、アブラツノザメ自体が絶滅を危惧されており、その個体数が少ないために、餌を安定供給できる状況にはありません。

 

そのため、他に有効な餌はないか、というところで現在研究が進められています。

 

成魚時の食性

レプトケファルスから、シラスウナギと呼ばれる稚魚に変態すると、ミミズ類、ヒル類などを餌とする、動物食性に変化します。

 

その後、さらに成長して成魚になる頃には、小魚やカエル、水性昆虫、ザリガニなど、多種多様な生物を食します。

 

成魚となったうなぎは食物連鎖の最上位に位置する生物といって良いでしょう。

 

うなぎを飼育する場合

うなぎを飼育する場合は、生き餌(ミミズやザリガニ、小魚)を与えるのがベストでしょう。

 

うなぎ専門の配合飼料も存在するのですが、そもそも手に入りにくく、野生で暮らしていたうなぎにとっては慣れない餌となるので、あまりお勧めはできません。

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