タイワンシジミは食べられるの?どんな味?

タイワンシジミは食べられるの?どんな味?

皆さんは、本来は台湾など外国に生息するシジミで、今は日本にも生息して いるという「タイワンシジミ」をご存知でしょうか。

 

いわゆる外来種のシジミ なのですが、名前は聞いたことがあるという方もそうでない方も、食べられる のかどうか疑問を持たれるかと思います。

 

そこでここでは、タイワンシジミは 食べられるのかどうかなどについてお話したいと思います。

 

 

タイワンシジミとは

タイワンシジミは、1対2枚の貝殻を持つ二枚貝です。

 

本来は、中国南東部、 台湾、朝鮮半島、ロシアにある湖沼などの淡水域に生息します。

 

形態など、日本の在来種である 「マシジミ」と似たところがあり、生息域や場所が重なっていることから、 混同されやすいと言われています。

 

タイワンシジミの特徴

  • 貝殻は、三角形に近い楕円形。
  • 殻長(かくちょう。貝殻の左右の最大幅のこと) は3cm、殻高(かくこう。2枚の貝殻のつなぎ目がある貝殻の上端から下端の 最大幅のこと)は2.5cmほど。
  • 貝殻の表面には、貝殻の上端から、 成長肋(せいちょうろく)と呼ばれる成長に伴って生じる線が波紋のように 広がっています。
  • 貝殻の外側は、光沢があって黄褐色ないし黒褐色をしており、 貝殻の内側は、紫色ないし白色をしています。

 

食べることはできるけれど・・・

タイワンシジミも食べようと思えば一応食べることはできます。(毒はありません。)

 

ただし日本の在来種で、食用として流通量が多く広く食されている「ヤマトシジミ」と比べると、旨味が少なく、臭みがあるなど味に劣ると評されています。

 

少なくとも日本では販売の対象とはされていません。

 

タイワンシジミは、水質汚濁が進んだところに好んで棲む傾向があり、臭味は主にこれが原因です。

 

なお、タイワンシジミが日本に侵入した経緯として環境省は

 

食用に中国から大量に輸入されているシジミ類に混在していたタイワンシジミが、何らかの形で河川に投棄され、繁殖していると考えられている

 

としていることからも、タイワンシジミはそもそも食用として輸入されたシジミではないことがわかります。

 

参考文献:『要注意外来生物に係る情報及び注意事項』(タイワンシジミ種群)/環境省

 

タイワンシジミはサプリメントの原料として使われることがあるようです。食味に劣るところはあるものの健康補助食品として 優れた面はあるということなのかもしれませんね。

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