アサリの冷凍保存方法と解凍方法

アサリの冷凍保存方法と解凍方法

アサリは生きたまま売られていることが多い食材ですが、購入したもののしばらく 食べないため冷凍保存したい場合には、どのようにしたらよいのでしょうか。 ここでは、アサリの冷凍保存と解凍の方法をご説明したいと思います。 アサリを貝殻つきのまま冷凍する方法と剥き身にして冷凍する方法をご紹介します。 料理の用途に応じて使い分けてください。

貝殻つきのまま冷凍する方法

砂抜き
まずは、しっかり砂抜きします。冷凍して死んでしまうと、身の中に入った砂は取り出せなくなります。
  1. 海水の塩分濃度は3.5%前後と言われていますので、同程度の塩分濃度の水を、真水と粗塩で作ります(1リットルの真水であれば、粗塩36g前後)。
  2. 作った塩水を鍋の中に注ぎ、鍋底にアサリを置いたときに貝殻が半分程度浸かる程度の浅さに塩水を張ります。
  3. 流水でよく洗ったアサリを作った塩水に浸し、常温で3時間(できれば半日)ほど暗所に置きます(鍋に新聞紙をかぶせて暗くしても良いでしょう)。  
冷凍
  1. 砂抜きを終えたアサリを、1回で食べ切る量ごとに小分けにしたうえ、密閉性の高いビニール袋などに入れます。
  2. そこに真水を注ぎ、貝殻全体を浸してしっかり密閉したうえ、冷凍室に入れます。
真水を注ぐのは、アサリの身が乾燥してしまうのを避けるためです(貝殻と身の間に空洞があると乾燥しやすいと言われています。ただし、炒め物など水を使わない料理で用いる場合は、真水は注がず、できるだけ空気を抜いて密閉したうえ、冷凍室に入れてください。

剥き身にして冷凍する方法  

  1. 砂抜きを終えたアサリを鍋に入れ、貝殻が軽く開くまで茹でます。茹ですぎると身が硬くなるので注意してください。
  2. 茹で終わったら、アサリと茹で汁をよく冷まし(ただし、常温で長時間放置しないでください)、貝殻から身を取り出します。
  3. 取り出した身は1回で食べ切る量ごとに小分けにします。小分けにした身は密閉性の高いビニール袋などに入れそこによく冷ました茹で汁を注ぎしっかり密閉したうえ冷凍室に入れます。
茹で汁を注ぐのは、アサリの身が乾燥してしまうのを避けるのと、汁に溶け出した旨味を捨ててしまいたくないためです。ただし炒め物など水を使わない料理で用いる場合は、冷ました茹で汁は注がずできるだけ空気を抜いて密閉したうえ、冷凍室に入れてください。また冷凍焼けにも注意してください。

解凍方法

冷凍したものをそのまま(ビニール袋に同封した真水や茹で汁が氷の状態になって いるものも、そのまま)加熱調理することにより解凍してください。
常温で自然解凍する方法は、雑菌が繁殖するおそれがあるなど衛生面で問題がありお勧めできません。
一気に加熱しよう
貝殻つきのまま冷凍した場合は、ゆっくり加熱すると貝殻がうまく開かない場合があります。このため、強火でいっきに加熱調理することにより解凍してくだ さい。「強火でいっきに加熱」というのが重要です。 例えば、茹でる調理法の場合 は、水ではなく、熱湯になってからアサリを入れ、強火を維持するようにしてくだ さい。ただし、加熱しすぎると身が硬くなりますので、貝殻が開いたら火を止めて ください。

保存期間

冷凍したアサリは、1か月以内には食べ切るのが良いでしょう(農林水産省では、 冷凍した魚介類全般について、1か月を目安に早めに食べ切ることを推奨していま す)。せっかく入手したアサリですから、上手に保存して、鮮度が落ちないうちに 美味しくいただきましょう。
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