タコの擬態能力の仕組み
日本では、古くから食用としてタコを食べてきました。そんな日本人にとっては大変身近な食材であるタコですが、タコは優れた擬態能力があることでも知られています。そこで今回は、タコの擬態能力の仕組みについて、ご紹介させていただきます。
タコの擬態能力の仕組み
タコは、黄褐色の色素が含まれた、色素胞と呼ばれる器官を持っています。
この色素細胞と呼ばれる器官が、擬態の大きな役割を持っており、この色素胞を収縮させたり弛緩させることで、色素が凝縮したり拡散したりして周囲の色と同様の色を作り出すと言われています。
たとえるなら、色素細胞の中に、色々な色のフィルムがあって、そのフィルムを組みあわせることによって、一つ一つ色を変えることができるということです。
そのフィルムの調整を筋肉を収縮させたり弛緩させたりしながら行っていると言うことです。
どうやって色を認識している?
タコは優れた擬態能力を持っていますが、どのように周りの色と同化するかというと、視覚情報を使って擬態しているのです。
つまり、目で見て色を判断し、その色と同じ色を再現しているということです。すごくないですか?まるでSFの世界です。
タコには我々が想像している以上にハイテクな機能が備わっています。
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