浅蜊(アサリ)の生態・雑学

浅蜊(アサリ)の生態・雑学の記事一覧

春になると、干潟で潮干狩りをする光景が見られるようになります。採取される 貝のうち代表的なものとしてアサリがあげられますが、ここでは、アサリの生態 をご紹介したいと思います。形態などの特徴 1対2枚の貝殻を持つ二枚貝です。貝殻は、三角形に近い楕円形をしており、 殻長(かくちょう。貝殻の左右の最大幅のこと)は4cm、殻高(かくこう。2枚 の貝殻のつなぎ目がある貝殻の上端から下端の最大幅のこと)は3c...

皆さんは、アサリがどのようにして生まれるかご存知ですか? アサリは、母親の貝から貝殻がついたかたちで産まれてくるわけではなく、 卵のかたちで産まれてきます。ここでは、アサリの産卵についてご説明し たいと思います。産卵の回数と卵の数  日本では、海水温が20度前後となるときに産卵が行われ、関東以南は  2回(春と秋)、東北は1~2回、北海道は1回とされています。メスが1回に産む卵の数は、成長するに従...

7. アサリの生息場所は? 潮干狩りなどで日本人に馴染みの深いアサリですが、海外にも生息している のでしょうか。また、どれくらいの水深まで生息していて、生まれてから 死ぬまでずっと砂に潜って過ごしているのでしょうか。ここでは、アサリの生息場所についてご説明したいと思います。生息する海域アサリは、淡水の影響のある海の砂泥の干潟に棲んでいます。生息する海域 はとても広く、日本では、北海道から九州までの...

アサリは、汁物や蒸し物などの具として親しまれている食材ですが、どのような 体のつくりをしているかをつぶさに観察した方は意外と少ないのではないでしょ うか。そこで、ここではアサリの体の構造についてご説明します。貝殻の形態や大きさアサリは1対2枚の貝殻を持つ二枚貝です。貝殻は、三角形に近い楕円形をして おり、殻長(かくちょう。貝殻の左右の最大幅のこと)は4cm、殻高(かくこう。 2枚の貝殻のつなぎ目が...

皆さんは、「ツメタガイ」という名の貝をご存知でしょうか。実は、アサリの天敵と呼ばれている貝なのですが、ここではツメタガイに ついてご説明したいと思います。形態などの特徴ツメタガイは、海に生息する巻貝の一種です。貝殻は半球形をしており殻長は5~7cmほどですが大きなものだと10cmに達するものもいます。貝殻は硬くて厚く、その 表面は滑らかで黄褐色や紫褐色をしています。肉は食用になります。殻長(かくち...

アサリの貝殻を見ると、様々な模様や色をしたものがあることに気づきますが、 このように、アサリの模様・色が多様なのはなぜなのでしょうか。貝殻の模様や色などの特徴アサリの貝殻の表面には、貝殻の上端(2枚の貝殻のつなぎ目がある部分) から放射状に広がる細い筋があり、下端に行くにつれ筋がやや荒くなって います。また、貝殻の上端から、成長肋(せいちょうろく)と呼ばれる、貝殻 の成長に伴って生じる線が波紋のよ...

アサリの砂抜きをしている際に、ふと「このまま飼うことはできないだろうか」 と思った方はおられませんか?ここでは、アサリの飼育に関するお話をしたい と思います。家で長く飼うのはハードルが高い生きたアサリは、お魚屋さんやスーパーの鮮魚コーナーなどで年中売られていますので入手すること自体は容易です。ただ十分な飼育環境が用意できない一般家庭で長い期間飼育するのは困難と言われています。それは主に次のような理...

潮干狩りや汁物の具などでお馴染みのアサリ(漢字で書くと「浅蜊」) ですが、その名前の由来や漢字の語源にはいろいろな説があるようです。ここでは、そのいくつかをご紹介しましょう。海の浅い場所に棲んでいるから「浅蜊」 アサリは、淡水の影響のある海の砂泥の干潟に棲んでいます。成貝は深くても水深1mあたりまでと比較的海の浅いところに生息していることから漢字で「浅蜊」と書くようになったとする説があります。なお...

「アサリは、水質浄化に役立つ」と聞くと意外に思われる方もいらっしゃるかも しれません。ここではアサリのろ過能力の仕組みについてご説明したいと思い ます。アサリの体のしくみ アサリの餌は海中の珪藻など植物プランクトンや浮遊有機質です。植物プランクトンは、生活排水などに溶け込んだ栄養分を 吸収して増殖しますが、植物プランクトンや浮遊有機質は、海水ににごりをもた らします。アサリは、このにごった海水を入...

アサリは、古くから日本人に親しまれてきた食材ですが、生まれてから死ぬ までにどのようにして過ごしているのでしょうか。 ここでは、アサリの一生(成長・年齢・寿命)についてお話したいと思いま す。生まれてから成貝になるまで産卵日本では海水温が20度前後となるときに産卵が行われ、関東以南は2回(春と秋)、東北は1~2回、北海道は1回とされています。孵化して幼生へ受精後5~10時間ほどで孵化して「トロコフ...

アサリは海に棲む生き物ですが、潮が満ちている砂底だけではなく、潮が引いた 干潟の砂の中でも見ることができます。このため、アサリがどのように呼吸して いるのか疑問を持たれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、 ここではアサリの呼吸方法についてご説明したいと思います。アサリの呼吸のしくみアサリの呼吸は、えらで行っています。入水管と呼ばれる管から餌などの混じった海水を吸入し、えらで餌を漉し取る...

アサリを食べていると、噛んだ時に「ジャリ」っという、何とも言えない嫌な 食感を感じることがあります。貝殻付きのまま調理した場合ならまだしも、 「剥き身をよく洗って使ったのになぜ・・・」と疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。この砂というのはアサリの体のどこにあるものなのでしょうか。砂は身の中にも入り込むことがある潮干狩りなどで見られるように、アサリは砂の中に潜って暮らしています。このため、...

貝の一種に大アサリと呼ばれているものがあります。しかしこの大アサリは実はアサリとは別の種に属しています。また、大アサリと呼ばれる貝にも2種類があって、こちらもそれぞれ別の種族となります。そこで今回は、この大アサリの生態や生息地について解説します。大アサリと呼ばれているウチムラサキとホンビノス貝大アサリと呼ばれている貝は一般的にはウチムラサキのことを指します。海岸の観光地で色々な貝を売っているお店な...

酒蒸し、味噌汁、スパゲッティ・・・。秋はアサリの美味しい時季ですね。夢中で食べて、気が付けば目の前には貝殻の山が!多くは捨てられてしまっているアサリの貝殻ですが、実は色々なことで役に立っています。貝殻には、どんな利用法があるのでしょうか?土壌の改良にアサリの貝殻には、炭酸カルシウムが多く含まれています。焼いて粉末にした貝殻を土に混ぜると、成分が土に溶け出します。そして、雨水や化学肥料の影響で酸性に...

page top