アサリの砂はどこにあるの?
アサリを食べていると、噛んだ時に「ジャリ」っという、何とも言えない嫌な 食感を感じることがあります。
貝殻付きのまま調理した場合ならまだしも、 「剥き身をよく洗って使ったのになぜ・・・」と疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。
この砂というのはアサリの体のどこにあるものなのでしょうか。
砂は身の中にも入り込むことがある
潮干狩りなどで見られるように、アサリは砂の中に潜って暮らしています。
このため、二枚の貝殻の隙間から、貝殻と身の間に砂が入り込むことがあります。
しかしながら、貝殻と身の間だけではなく、アサリの身の中にも砂が入り込む ことがあるのです。
アサリは、入水管と呼ばれる管から餌の混じ った海水を吸入していますが、この際、砂も一緒に吸入してしまうことがあります。
海水とともに吸い込んだ砂は、えらで漉し取られ、唇弁でより分けられ、 口に運ばれずに不要物として粘膜に包まれて体外に排出されます。
アサリを調理する際には「砂抜き」を行いますが、これは、貝殻と身の間や、 海水とともに吸い込んで身の中に入った砂を排出させるためのものなのです。
砂抜きせずに調理してしまったら、すなわちアサリを殺してしまったら、砂が排出されないままになってしまいます。
美味しくいただくためにも、砂抜きはしっかり行う必要があります。
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