アサリの産卵について
皆さんは、アサリがどのようにして生まれるかご存知ですか? アサリは、母親の貝から貝殻がついたかたちで産まれてくるわけではなく、 卵のかたちで産まれてきます。
ここでは、アサリの産卵についてご説明し たいと思います。
産卵の回数と卵の数
日本では、海水温が20度前後となるときに産卵が行われ、関東以南は 2回(春と秋)、東北は1~2回、北海道は1回とされています。
メスが1回に産む卵の数は、成長するに従って増加するとされており殻長(かくちょう。貝殻の左右の最大幅のこと)が2.5cmのもので 200万個、3.5cmのもので600万個産卵するとの報告があります。
産卵の方法
アサリの体には、餌の混じった海水を吸入するための「入水管」と呼ば れる管と、糞などを貝殻の外に排出するための「出水管」と呼ばれる管があります。
アサリの砂抜きをしているときに、貝殻から2本の管が出ているのをご覧になった方もおられるかと思いますが、この2本の管が入水管と出水管です。
産卵の時になると、オスは精子を含んだ液を、メスは卵を含んだ液を、それぞれ出水管から放出します。
その後、卵は 海中で受精し、ほどなく幼生となります。
わずか3センチ前後の母親の貝から百万個単位の卵が産まれるなんて少し驚き ですね。
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