ウニの体の構造はどうなってる?
ウニはヒトデやなまこと同じ棘皮(きょくひ)動物です。
棘皮動物とはハリネズミのような皮を持つ生物のことです。
このため、なまこのようにトゲをもたない生物も同じ分類とされています。
ウニの体の主な構造
ウニを断面で表わすと中心部分に消化管があります。
この消化管の上部分に肛門、下部分に口があります。
消化管の周りには生殖巣があり、この部分を主に食用として用いられています。
消化管と生殖巣の周りに水管もあります。
この水管から殻の外に多数の管足が出ています。管足は棘皮動物の特徴の一つです。
先端が吸盤のようになっているため、これを使ってウニは移動したり岩場に貼りつくのです。
この管足は餌を取り、呼吸をするなど様々な役目も果たしています。
体表には叉棘(さきょく)というはさみのような小さなトゲ状の器官があります。
物を挟んで付着物を取る働きや餌を捕まえる働きがあります。
この叉棘には外敵から身を守るはたらきもあります。
ウニの口の大きな特徴
ウニの口には石灰質の咀嚼器がついていて、五枚歯を持っています。
この歯によって固いものでも噛み砕くことが出来るので、とても頑丈な構造です。
ギリシャの哲学者がランタンに似ていると本で紹介したことから、ウニの口の咀嚼器は「アリストテレスのランタン」と呼ばれています。
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