サンマの正しい盛り付け方とは?頭の向きや適したサンマ皿の長さとは
料理は見た目や盛り付けが肝心だ、というのは料理の世界では共通認識だと思います。サンマの塩焼きというシンプルな日本の伝統料理に関しても美しいとされる盛り付け方があることをご存じでしょうか?
サンマの塩焼きは頭を“左”にするのが礼儀
日本の伝統礼法の1つに「左上右下(さじょううげ)」というものがあります。これは左の方が右よりも上位であることを表しており、着物の着付けや目上の方と並ぶときにも用いられています。
日本料理を盛り付ける際、必ず左側(左上)にメイン料理を置くのがマナーとなっており、サンマの塩焼きをお皿に盛り付ける際は主役である頭を左に持ってゆくのが正しい盛り付け方となります。
また、日本人は右利きの人が多いので、サンマの頭を左に持って行った方が食べやすいという理由も含まれています。
サンマを引き立てるサンマ皿の選び方
サンマの塩焼きはとてもシンプルな料理ですので、盛り付けを変えるだけで美味しさをグッとアップさせることができます。
その際、重要なのがサンマを盛り付けるための和食器「サンマ皿」です。
サンマは体表が青光りしている魚ですので、この美しい光沢が映える土器ものを選ぶのがポイントです。
また、サンマの塩焼きには大根おろしやカボスなどを乗せたり、骨を置くことができるスペースを確保する必要がありますので、サンマのように細長いタイプのお皿ではなく、少し余裕のある縦15cm、横30cmほどのサンマ皿を選ぶとサンマの魅力をより引き立たせることができます。
今回はサンマの塩焼きの正しい盛り付け方と適したサンマ皿の選び方をご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
これまで「美味しく食べられればマナーなんてどうでもいいじゃん・・・」という人もたくさんいると思いますが、例えばSNSに料理の写真を投稿される場合など、こういった前提知識があれば一目措かれるかもしれません。
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