サンマ漁獲量が多い県は?日本一はどこ?
日本における主なサンマの漁場は太平洋沿岸地域にまたがっており、北海道や三陸の各沿岸、銚子などが有名です。
全国さんま棒受網漁業協同組合「平成27年・28年 対比さんま水揚状況(12月31日現在)(最終)」を参照し、
平成28年の水揚漁を地域ごとに比較してみると、北海道の水揚量が全体の46.6%と最も多く、次いで宮城県が24.9%、岩手県が19.9%と続いています。
サンマは減っていっている!?
全国の水揚げ量はかつては総計30万トン以上もの水揚量も記録していましたが、ここ数年は減少傾向にあり、平成27年・28年と2年連続過去最低の水揚量となっています。
古くから庶民の味として親しまれてきたサンマですが、最近では漁獲量減少がニュースでも取り上げられています。
水産庁によると、エサ場の減少や需要減退、漁師の高齢化等が理由と分析していますが、近隣国のサンマ需要の増加も影響しているようです。
日本におけるサンマの漁獲量はTAC制度で資源量の調査・管理されており、沿岸から200海里の範囲である排他的経済水域内を中心に行われています。
しかし、近年では近隣国のサンマ需要が増加しており、日本の排他的経済水域内に来遊する前に公海上で超大型漁船を用いて大量に漁獲しています。
これまで国際的なルールがなかったため、水産庁は「北太平洋漁業委員会」を設立。
7カ国が参加し、2017年からサンマの国際的な漁獲規制実施に向けて調整することで合意したもののまだ始まったばかりです。
日本人にとって馴染み深いサンマだけに、国際的に実効性のあるルール作りをしていき資源保護と持続的な漁獲を可能にしていけるよう努めていって欲しいものですね。
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