粘液胞子虫?マグロの身に白い粒のようなものが・・・
マグロという魚はこれまで、寄生虫などの被害報告が少ない魚でした。
ただ、全く寄生虫がいないわけではなく、粘液胞子虫という生き物が筋肉の部分に寄生している場合があります。
場合によっては食中毒を起こすこともあるので気を付ける必要があります。
粘液胞子虫とはどういうものなのか
まぐろやカジキなどの身の部分には、まれに白い米粒のようなものが点在していることがあります。
これが粘液胞子虫です。別名クドアともに呼ばれ、いくつかの種類に分かれています。
その中でも特によく知られているのが、マグロの身を溶かしてしまってジェリーミートという状態にし、商品価値を失わせてしまうものや、
食中毒を引き起こすクドア・セプテンプンクタータというものです。
クドア・セプテンプンクタータの食中毒とは
粘液胞子虫の一種、クドア・セプテンプンクタータが原因の食中毒は養殖ヒラメの刺身を食べた人に多数発生しました。
しかし、マグロの成魚の刺身を食べてこの食中毒にかかったというニュースはあまり聞きません。
なぜならば、クドア・セプテンプンクタータはマイナス20度以上の環境で4時間以上冷凍すると活動できなくなってしまうからです。
マグロはいったん冷凍したものを食べるのが普通なので、自然と食中毒を防ぐことができています。
しかし、マグロの幼魚などは冷凍せずに流通してしまうため、クドア・セプテンプンクタータによる食中毒が各地で報告されています。
このように、粘液胞子虫による食中毒は冷凍したマグロの身を食べることによって防ぐことができます。
自分自身の安全のためには、なるべく一度冷凍をしたマグロの刺身を食べるようにしましょう。
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