花かつおって何?鰹節との違い
スーパーなどでパック入りの鰹節を買うと、商品名に「花かつお」と記載されているものを見かけることがあります。
一見すると、普通の鰹節のようにも思われますが、この花かつおとは、どのようなものなのでしょうか。
鰹節を削ったもの、ではあるけれど
花かつおは、鰹節を薄く削ったもの(いわゆる、鰹の「削り節」)です。
薄く削られた様が花びらのように見えることから、花かつおと呼ばれるようになったとされています。
ただ、ひと言で削り節と言っても、元となる鰹節には、いろいろな種類があります。
「荒節」を削ったものが花かつお
鰹節のひとつに「荒節(あらぶし)」というものがあります。
荒節は、カツオの頭と内臓を取って身を卸し、熱いお湯に入れて殺菌するとともに旨味の素であるたんぱく質を凝縮させ
骨などを抜いた後に燻しながら乾燥させたもので、表面は燻(いぶ)した際の煙で黒くなっています。
花かつおは、この荒節を薄く削って作った削り節のことなのです。
荒節には、魚っぽさの強いコクや味わいがあるのが特徴です。
荒節を作る際には、かびを付けたり干したりする工程がありません。
燻して黒くなった荒節の表面を削り、かびを付けて干す工程を繰り返して作った鰹節を「枯節(かれぶし)」と言います。
荒節よりすっきりとした、まろやかな味わいがあるのが特徴です。
この枯節を元にして作った削り節もありますが、こちらは花かつおとは呼ばれていません。
花かつおにも、枯節を削って作った削り節にも、それぞれの個性と良さがあります。
いろいろな料理で使い分けてみて、料理の新たな魅力を引き出してみませんか。
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