タラバガニの主要産地と産地による違い
タラバガニには、主にどのような産地があって、産地ごとにどのような違いがあるのでしょうか。
タラバガニの主な産地
タラバガニの主な生息域は、日本近海では北海道以北(北海道北部日本海、オホーツク海沿岸、北海道東部太平洋)、海外は、北半球ではオホーツク海からベーリング海、北極海のアラスカ沿岸、南半球では南米のチリやアルゼンチン沿岸となっています。
日本に流通するタラバガニの多くは外国で漁獲されたものです。
ロシアやアメリカで漁獲されたものが多く、特にロシアのものは、一時は、国内で販売されるタラバガニの9割を占めていたこともあります。
ただし、日本とロシアとの間で取り交わされた水産物の密漁・密輸出対策に関する協定(2014年12月に発効)の影響を受け、ロシアからの輸入量が減って来ています。
その一方で、ロシアからの輸入量の減少分を少しでも補おうと、アメリカからの輸入量が増えたり、カナダやノルウェーで漁獲されたものや、はるばる南米のチリからやって来たものが市場に出回ったりするようになっています。
ズワイガニのようなブランド化は進んでいない
ズワイガニについては、全国各地で地域ブランド名など様々な呼称をつけて販売されており、一例として、次のような呼び名があります。
オス:松葉ガニ(京都、兵庫、鳥取、島根)、越前ガニ(福井)、間人(たいざ)ガニ(京都)
メス:セコガニ(福井、京都、兵庫、鳥取)、コッペガニ(京都)、コウバコ(石川)一方、タラバガニについては、このようなブランド化は進んでいないようです。
産地ごとの差はあまりない
タラバガニについては、産地ごとの差はあまりないようです。
むしろ、タラバガニの成長具合、鮮度、保存方法などの方が、タラバガニの食感や風味に大きな影響を与えると考えた方が良さそうです。
タラバガニは、市場に出回るもののほとんどが、生あるいはボイルしたものを急速冷凍したものです。
長期間保存してもできるだけ品質が落ちないよう工夫されてはいるようですが、購入したら鮮度の良いうちにできるだけ早く食べましょう。
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