タラバガニの値段の相場は?
タラバガニの値段は、どれくらいで推移しているのでしょうか。
東京都中央卸売市場(築地市場)の平均卸価格推移
東京都中央卸売市場が公表している『市場統計情報(月報・年報)』によると、 築地市場における冷凍もののタラバガニ(生のものとボイルしたもの)の1キロあたりの平均卸価格は、毎年上昇していることがわかります。
生のまま冷凍したもの、ボイルしたものを冷凍したもの、いずれも5年前の倍以上に高騰しています。
参考文献:『市場統計情報(月報・年報)』東京都中央卸売市場
価格が高騰している理由
タラバガニの価格の高騰については、日本とロシアとの間で取り交わされた水産物の密漁・密輸出対策に関する協定(2014年12月に発効)の影響が大きいとされています。
この協定は、ロシアの国内法に違反してカニが密漁され、正規の手続を経ずに日本へ輸出されていたことを背景に取り交わされました。
当時、国内で販売されるタラバガニの9割がロシア産でしたが、この協定によりロシアによる輸出証明手続きが厳しくなり、日本の輸入量が減ると見込まれたことなどから、協定発効前から価格が高騰し始めています。
上記の日露協定締結の根底にあるものは、乱獲による資源枯渇の懸念です。タラバガニは大変美味しい食材ですが、末永く楽しむためにも、節度をもった消費を心掛けたいものです。
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