タラバガニの内子・外子の食べ方
皆さんは、タラバガニの「内子」(うちこ)と「外子」(そとこ)という言葉をお聞きになったことはありますか?
ざっくりと言うと、どちらもタラバガニの卵のことです。卵から孵化した幼生や稚ガニのことではありません。
内子について
まず、内子についてですが、メスのタラバガニの甲羅を外して内側を見ると、青紫色っぽい色(加熱すると、濃いオレンジ色に変わります)をした卵巣があるのですが、この卵巣のことを内子と呼んでいます。
甲羅の内側にあるのが内子と呼ばれる所以で、基本的に外側からは見えません。
外子について
次に、外子についてですが、産卵できる状態にまで成熟したメスは、オスと交尾したあと卵を産みます。
メスは、この卵を海底の岩や海藻などに産み付けるわけではありません。
カニのお腹には、俗に「ふんどし」と呼ばれる蓋のようなものが付いていて、メスの場合、大きめの丸いかたちをしています。
メスは、このふんどしの中に卵を抱え、孵化するまでの間、卵を守りながら過ごすのです。
このふんどしで抱えられた卵は外側から見ることができ、これが外子と呼ばれる所以です。
内子・外子の食べ方
一般的に、内子はとろっとした濃厚な味わいが持ち味で、外子はぷちぷちとした食感が持ち味と言われています。
内子も外子も、塩漬けや醤油漬けにしたり、ほぐした蟹の身と和えたりして食されることが多いようです。
お酒のおつまみとして、塩水で洗って、そのままあるいは醤油に浸して食されることもあります。
パスタのソースに加えても、美味しくいただけます。
特に、内子については、食べられるものと気付かずに捨てられてしまうこともあるようです。充実したタラバガニの内子や外子は美味しくいただけますので、機会があれば是非ご賞味ください。
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