イカを煮た後の鍋につく汚れの正体は?
イカの煮物料理は手軽にできるので主婦の方などに人気があるメニューです。ただし、イカを鍋で煮ると、鍋に汚れがこびりついてしまうという現象が発生することがあります。そこで今回は、なぜこういうことが起こるのかについて解説したいと思います。
熱凝着という現象
魚をグリルなどで網焼きした場合、魚の皮や身が網にくっついてしまうという現象があります。この現象は、魚の含まれるタンパク質が加熱によって変質したことによって発生します。この現象のことを熱凝着といいます。
イカの煮物と熱凝着との関係
イカにたくさん含まれている成分として有名なのがタウリンというものです。タウリンは健康ドリンクなどに添加されていることでも知られる成分ですが、アミノ酸の一種となります。そして、タウリンには水に溶けやすいという性質があります。
そのため、イカを煮た場合に、タウリンのようなタンパク質の成分が煮汁の中に溶け出して、鍋の底や側面などに熱凝着してしまい、汚れの原因になると考えられます。
このように、イカの体内から溶け出したタンパク質が原因で鍋が焦げ付くことがあります。ですから、鍋の汚れがどうしても気になる場合は、イカに関しては煮物以外の料理をするようにしましょう。
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