魚の健康効果まとめ
「健康に良いから肉ばかりでなく魚も食べなさい」。肉大好きな現代っ子には、このような説教を受けた経験は誰しもあるのではないでしょうか。
しかし漠然と「魚が健康に良い」といわれても今一心に響かないですよね。そこで具体的な根拠を交えて、何故魚が健康に良いのかというのを紹介したいと思います。
記憶力が上がる
「魚、魚、魚~、魚を食べると~頭、頭、頭~、頭が良くなる~」という有名な歌がありますね。この魚を食べると頭が良くなるというのは、実はしっかりとした根拠があります。
魚には記憶力をつかさどる海馬の働きをよくする「DHA(ドコサヘキサエン酸)」が豊富に含まれており、摂取することで海馬が活性化し、学習能力向上や物忘れの予防に繋がるといわれているのです。
DHAを摂取したネズミの記憶力が向上したという研究結果も出ているそうです。
血栓予防
「血栓」というのは血管内の血小板や血液の塊のこと。脳梗塞や心筋梗塞の原因になるのですが、魚にはこの血栓ができるのを防いでくれる効果があるのです。
魚に豊富な「DHA(ドコサヘキサエン酸)」や「EPA(エイコサペンタエン酸)」という成分が、血液をドロドロにする中性脂肪を減らす作用をするのです。
DHAやEPAは青魚(アジやイワシなど)に特に多く含まれています。
骨を丈夫にする
魚に豊富なビタミンDにはカルシウムの吸収を助ける働きがあります。
カルシウムが不足し骨がもろくなると、ちょっとしたことで骨折したりヒビが入ったりしてしまうので、日々積極的に摂っておきたい栄養素です。
魚の骨も一緒に食べればカルシウムも摂れるので、骨ごと食べるのが理想的。圧力鍋などを使えば骨まで柔らかく調理することが可能です。
ダイエット効果
肥満は生活習慣病の元ですが、魚油には体脂肪の分解を促進する効果があるといわれています。
魚油の主成分であるEPA、DHAが脂肪燃焼細胞の褐色脂肪細胞の増加を促進させ、体脂肪の減少や体温上昇をもたらしてくれるのだそうです。
癌予防
日本人の2人に1人は癌になるといわれる時代ですが、絶対的な予防法も治療法もありません。
しかし癌の原因の大部分に食生活が関わっていることは、近年の研究で明らかになっています。
その中で国立がん研究センターの研究チームが行った調査によれば、DHAやEPAを多く含む魚を多く食べるグループは、食べる量が少ないグループよりも肺がんリスクが0.64倍まで下がったそうです。
参考文献:「魚は体にいい」は本当か がん発生率が下がるか9万人を調査(週刊朝日)
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