秋刀魚の養殖事情について:養殖難易度が高い理由とは?

サンマの養殖事情について:養殖難易度が高い理由とは?

店頭に並ぶサンマのほぼ全ては天然ものです。

 

「はつもの」として出回る高価なサンマも、旬を迎えて安価になるサンマも全てです。

 

養殖ものは今のところは皆無といっていいでしょう。

 

サンマの養殖が難しいと言われている理由をまとめると以下の通りです。

 

サンマの養殖が難しい3つの理由

  1. サンマはとても神経質でパニックを起こしやすいため、飼育が難しい(お互いにぶつかり合い鱗が剥がれるなどすぐに死んでしまうことが多い)
  2. サンマの寿命は1~2年と短いため、天然ものが大漁に水揚げされた年などには多くの養殖サンマが無駄になる可能性がある。
  3. 養殖に必要な十分な生態の研究がなされておらず、未解明な部分も多い。

 

このように養殖自体が難しく、またそもそも需要自体も少ないことから、なかなか産業化の動きが見られないのですね。

 

サンマの養殖は不可能?

ただサンマの養殖は不可能というわけではありません。例えば福島県にある環境水族館「アクアマリンふくしま」は、日本でサンマの生体展示をしている数少ない場所です。

 

開館前の1997年からサンマの飼育・研究に取り組んでおり、世界初となるサンマの飼育展示と繁殖に成功させました。

 

その後震災による津波の被害を受けたり、稚魚の入手が困難になったりなどで、中止と再展示を繰り返していましたが、直近の2017年3月には展示を開始しています。

 

今では人工授精卵の孵化・育成に成功しているというから驚きです。

 

昨今サンマの漁獲量も減少傾向にありますから、今後養殖のサンマのニーズが高まり、この技術が活用されることもあるかもしれません。


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