アサリの模様・色が多様なのはなぜ?

アサリの模様・色が多様なのはなぜ?

アサリの貝殻を見ると、様々な模様や色をしたものがあることに気づきますが、 このように、アサリの模様・色が多様なのはなぜなのでしょうか。

 

 

貝殻の模様や色などの特徴

アサリの貝殻の表面には、貝殻の上端(2枚の貝殻のつなぎ目がある部分) から放射状に広がる細い筋があり、下端に行くにつれ筋がやや荒くなって います。

 

また、貝殻の上端から、成長肋(せいちょうろく)と呼ばれる、貝殻 の成長に伴って生じる線が波紋のように広がっています。

 

放射状に広がる細い 筋や波紋のように広がる成長肋は、どのアサリにも見られるものです。

 

貝殻の表面には変化に富んだ不規則な模様があります。

 

さらに色は灰褐色の ものが比較的多いですが、白や黒色の他、それらが混ざっているものもあります。

 

不規則な模様や色は、個体により様々です。

 

偶然の産物

アサリの貝殻の模様や色は、個体により様々で、同じものはいません。

 

そして 貝殻の模様や色は、アサリが成長する過程で偶然にできると言われています。

 

これは、人間の見た目(髪の色、顔の形、背の高さ、肌の色など)と同様です。

 

ただし遺伝や生息環境による影響を受ける面はあるようです。

 

遺伝による影響

アサリの貝殻を左右に開いて見た時に左右の殻の模様が違うものがあったりしますが、左右の殻の模様が違うという性質は親貝から子貝に遺伝するという研究報告があります。

 

参考サイト:「『アサリの非対象殻模様』に関する論文が水産学会論文賞を受賞」 国立研究開発法人水産研究・教育機構 中央水産研究所

 

生息環境による影響

東日本大震災(2011年3月11日発生)後に福島県沿岸で採取されたアサリの 貝殻の模様や色を調べたところ、

 

模様や色に東日本大震災の影響とみられる異変が起きている(殻の途中で帯状に模様や色が変わっている)とする調査報告があります。

 

参考サイト:「震災、アサリにもストレス 東邦大調査、殻の模様に異変」 朝日新聞 2011年6月5日

 

アサリの貝殻の模様や色の多様性については、まだ解明できていない点が多い ようです。でも、わからないからこそ面白いということも言えそうですね。

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