アサリの生息場所は?

アサリの生息場所は?

7. アサリの生息場所は? 潮干狩りなどで日本人に馴染みの深いアサリですが、海外にも生息している のでしょうか。 また、どれくらいの水深まで生息していて、生まれてから 死ぬまでずっと砂に潜って過ごしているのでしょうか。 ここでは、アサリの生息場所についてご説明したいと思います。

生息する海域

アサリは、淡水の影響のある海の砂泥の干潟に棲んでいます。 生息する海域 はとても広く、日本では、北海道から九州までの日本各地の沿岸、海外では、 樺太、朝鮮半島、中国大陸、インドシナ半島、フィリピンの沿岸に分布して います。

生息する水深

卵から孵化した幼生の時期は、海の上層あたりを浮遊して過ごしていますが、その後海底に降ります。 殻長(かくちょう。貝殻の左右の最大幅のこと) が2mm未満の稚貝は水深5mあたりまで見られますが、成長するに従って 分布する水深の範囲が狭まり、殻長2.5cm以上の成貝になると水深1m あたりのみに見られるようになるとされています。

成長過程における生息場所の違い

アサリは、親貝となるオスから精子、メスから卵子が同時に放出され、海中 で受精します。 受精後孵化して幼生となり、海中を浮遊して過ごします。 幼生は体表にある繊毛(せんもう)の働きにより活発に遊泳し、また海の上層を遊泳する傾向があることから表層付近の流れの影響を受けて、 孵化した場所から広く拡散して行くものもあります。 海中での浮遊生活を終えると、海底に降ります。海底に降りた当初は砂礫 などに付着して過ごしやがて砂泥に潜るようになります。 砂泥に潜るよう になった後は、基本的には、アサリはその場所からほとんど移動しないと されています。 体の大きさのわりに重い殻があることから、生まれたところでずっと過ごし ているイメージもありますが、幼少時には長い旅をするものもいたりするの ですね。
<スポンサーリンク>
page top