鯛の「歯」の役割や利用について

鯛の「歯」の役割や利用について

鯛ってめでたいイメージばかり先行して、恐いイメージはほぼ皆無だと思いますが、骨格だけ見ると何のクリーチャーかと思ってしまうほどの鋭い歯を持っています。

 

 

鯛の「歯」の役割

鯛は、動くものなら何でも食べる雑食性の魚ですが、とくに殻の固い甲殻類を好む傾向にあります。鯛にある鋭い歯はエビやカニなど甲殻類の硬い殻を砕くのに役立っているのです。

 

鯛の歯は獲物を捕獲し切り裂く「犬歯」と、食物をすり潰す「臼歯」で構成され、高い密度で並んでおり、大型の鯛の場合は、釣り糸がかみ切られることも珍しくありません。

 

「鯛牙(たいき)」としての利用

鯛の頭の骨から歯の部分を取り出し、乾燥させて持ちてをつけたものを「鯛牙(たいき)」と呼び、金継ぎ(きんつぎ)の工具として用いられています。

 

ただし鯛牙に利用できるだけの大きさの歯を持つ鯛は希少ですので高級品として扱われています。

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