海鼠(ナマコ)の語源・漢字の由来
お酒のおつまみとして、ご飯のお供として人気のナマコ。
見た目からは想像できない繊細な味わいと食感は、多くの人たちから人気です。
さて、そんなナマコなのですが、漢字で書くと「海鼠」という文字で表現されます。
鼠となると、すばしっこいイメージですので、あまり海鼠との関連性が思い浮かびません。
今回、ここでは海鼠の語源、漢字の由来などを紹介していきます。
昔の呼び名は「コ」
ナマコは、今では三文字で呼ばれていますが、その昔、一文字で「コ」と呼ばれていたといわれています。
後に、ナマがつけられてナマコとなりますが、この「ナマ」は滑らかや生の意味を持ちます。
ナマズは、滑らかであるが故の名前だそうですが、ナマコの場合は骨格があり硬いため、今では「生」の方の説が有力となっています。
茹でて干したものを「煎りこ」と呼んでいたため、生のままの「コ」ということで、ナマコになったと思われます。
夜徘徊するから鼠?
また、漢字の由来ですが、ナマコは夜に這い回ることで知られています。
夜動き回ること、さらに後ろ姿が鼠に似ていることからも、「海鼠(なまこ)」となり、今でもこう呼ばれているのです。
ナマコは、硬く生命力が強いだけでなく、腸を吐き出しても生き続けます。そのことから、生き返るの意味を持つ「生擬」と呼ばれていたという説もあります。
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