鰹節の原材料や製法・製造工程
皆さんもかつお節はよく食べられていると思いますが、かつお節がどうやって作られているのかはあまり知らないのではないでしょうか。そこで今回は、かつお節の原料や製造工程について解説します。
かつお節に使われるカツオ
かつお節の原料は当然カツオですが、かつお節を作るのに向いているカツオとそうでないカツオがあります。
かつお節は最後に乾燥させるため、あまり大きなものは適しません。大きさは4.5~6.0kgくらいが良いとされています。
また、かつお節にするには、脂肪分が少ないほうが向いているため、脂ののっていなものが使用されます。
製造工程
製造工程は荒節の場合と枯節の場合で異なります。
荒節の場合
カツオは水揚げされた後、頭や内臓を取り除き、切り分けられます。その後、煮て火を通した後、骨を取り除きます。
その後、焙乾と呼ばれる煙で燻す作業を行います。最初に焙乾した後は、骨抜きなどで欠損した部分を修繕します。
一気に燻すと表面だけが乾いてしまうため、およそ10~20日間かけて焙乾します。こうして出来上がったものが、荒節になります。
枯節の場合
枯節の場合は、この後1~2日間天日で乾燥させた後、カツオから出た余計な脂肪分を削り取ります。
その後、かび付けを行いムロに入れると2週間ほどでかびが生えてきます。そうしたら天日で乾燥させ、軽くかびを落とします。
この作業を数回繰り返し、枯節が出来上がります。枯節ができるまで、およそ半年間ほどかかります。
いかがでしたでしょうか。普段何気なく食べているかつお節ですが、実は大変な手間と時間をかけて作られているのです。
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