鰹節のカビ付けの重要な理由について
皆さんにも大変馴染み深い食材であるかつお節。
かつお節といえば、表面にカビが付着しているのが特徴ですが、かつお節のカビには重要な理由があります。
今回は、かつお節のカビ付けの理由についてお話しします。
水分を取り除く
カビが、かつお節の中に入ることによって、菌糸を通って表面から水分を蒸発させます。
かつお節のようにある程度乾燥した大きなものを、中まで水分を取り除くのは実は非常に難しいです。
菌により水分を取り除くことができたのは、画期的と言えるでしょう。
水分を取り除くことで、日持ちが良くなるのです。
悪いカビの抑制
カビと言えば、腐ったものに生えたりと体に有毒なイメージですが、かつお節のカビは違います。
人体に問題のない優良なカビです。このカビが全体に生えることにより、悪いカビの抑制につながります。
良い香りがする
カビ付けによって、かつお節の香りが変化します。
カビは、かつお節に含まれているフェノール類をメチル化して、かつお節独特の良い香りに変化させてくれます。
だし汁を透明にする
かつお節に付着したカビは、かつお節の脂肪分を分解します。
脂肪分を分解することにより、透明で奇麗なだし汁をとることができるようになります。
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