鰯(イワシ)の選び方・食べ方

イワシは日本で非常に古くから食されている大変馴染み深い食材です。イワシは日本近海に多数生息しているため、日本人が漁獲を始めたのとほぼ同時に、イワシの食文化も始まったと考えられます。イワシに関する記述が確認できる書物で、最も古いものに源氏物語があります。源氏物語によると、平安時代のイワシは庶民の食べ物であり、貴族は口にしないものだったようです。庶民の味方である貴重な食材江戸時代に作られた「日々徳用倹...

イワシは幅広い調理方法に適している非常に使い勝手の良い食材です。生でも焼いても煮ても美味しく食べられます。ここでは特におすすめな5つの食べ方をご紹介します。1.イワシの生姜煮イワシを生姜のきいた和風つゆで煮た料理です。長時間煮込む必要も無いため、短時間でできます。またイワシ特有の臭みも生姜で気にならなくなりますので、イワシの匂いが苦手な方にもおすすめです。2.イワシのつみれ汁ミンチにしたイワシを団...

イワシは鮮度によって味や風味が大きく変化する魚です。当然ながら鮮度が良いほど美味しいです。ここではより鮮度が良い美味しいイワシを見分けるポイントをご紹介したいと思います。体型を見る体型を見て、体が筒状で丸みと厚みのあるものを選びましょう。頭が小さいものは脂がのっている証拠です。目を見るもっとも分かりやすい基準がイワシの目です。鮮度の良いイワシは黒く澄んだ目をしています。逆に赤く濁っているような目は...

「イワシ」というのはニシン目ニシン亜目に属している魚の総称で、ここに属する魚は100種を越えます。ただ日本でただ「イワシ」といえば、主に食用とされているマイワシ/ウルメイワシ/カタクチイワシの3種のことを指し、ここでもこの3種についてそれぞれの特徴をご紹介します。見た目だけでなく味や食感にも違いがありますので、知っておくと選ぶ時に役立ちます。イワシの種類の見分け方や味の違いマイワシ銀白色の体に、体...

食用イワシとして主要なのはマイワシ、カタクチイワシ、ウルメイワシの3種です。これらのイワシはそれぞれ旬が異なります。旬の時期によって身の引き締まりや脂ののりが違うため、より美味しいイワシを味わう為には、それぞれの旬を知っておくといいでしょう。マイワシの旬の時期マイワシは5~10月の春から秋にかけてが旬とされています。主に日本の太平洋側で漁獲され、暖かい時期に脂ののったマイワシが獲れます。カタクチイ...

「目刺し」といえば、ご飯のおかずや日本酒のおつまみとしても、大変人気の食品です。「上乾うるめいわし」とも呼ばれているいわしの目刺しですが、ここではより美味しく食べる方法をご紹介します。焼いて食べる場合いわしの目刺しは焼いて食べるのが最も一般的で、失敗がないですね。注意すべき点は焼きすぎくらいです。表裏で2~4分ずつ焼く程度でしっかりと熱は通ります。シンプルに塩コショウでも美味しいですが、マヨネーズ...

内臓ごと食べられる魚は限られています。内臓というのは傷みやすく、雑菌も発生しやすいので、大抵の魚の内臓は廃棄すべきです。しかしサンマやイワシのような、オキアミやプランクトンといった小型のエビや微生物を餌としており、なおかつ胃腸があまり発達しておらず、糞などが体内にたまらないような魚の場合、内蔵ごと食べることは可能です。胃腸があまり発達していない魚は、食べたものが体内にとどまる時間が短く、内臓に有害...

イワシは刺身で食べても美味しい魚です。弾力があり歯ごたえがあります。ただイワシは小骨が多いので、食感を邪魔しないようにそれをしっかり処理することも大切です。色々な薬味で食べるイワシは意外と脂が多く、香りも強いため、薬味と一緒に食べると食べやすくなります。定番のワサビやショウガ以外にもネギ、ゴマ、一味唐辛子、梅肉など様々な薬味と合いますよ。また刺身食べる以外にも、身を細かく刻んで味噌で和える「なめろ...

イワシはさまざまな調理法で美味しく食べられる魚です。食べられないところがほぼない魚で、産卵時期の冬~春にかけて手に入るイワシの卵や白子も美味しく食べられます。ただ内臓系は悪くなるのも早いので、食べるのなら新鮮なイワシの卵と白子に限ります。イワシの卵は取り出して煮て食べることで、中まで味が染み渡り美味しくなります。白子の美味しい食べ方醤油とみりん、酒で甘辛く煮る食べ方がおすすめですね。酒蒸しにしてポ...

イワシの味の特徴についてですが、イワシは青魚ですので、青魚らしいの豊富な脂分と強い香りが特徴的といえます。特に初夏から秋にかけてのイワシは脂が良く乗っているため、味も濃厚になります。イワシは比較的臭いの強い魚ですが、刺身ならばしょうがやわさび醤油、ネギなどの薬味と一緒に食べると、それも気にならず美味しいです。イワシの歯ごたえイワシは引き締まった身に、ほどよい脂質がある魚なので、刺身で食べる場合は、...

漁業方法は大きく分けて、沿岸漁業、沖合漁業、遠洋漁業に分かれ、この中でイワシの漁獲に採用される方法は沿岸漁業と沖合漁業です。◆沿岸漁業とは沿岸漁業は日帰りで、港から近い場所で行われます。5~10トンクラスの小型の漁船を使用する場合が多いです。◆沖合漁業とは沖合漁業は沿岸漁業よりも若干遠くまで船をすすめ、2~3日の泊りがけで漁獲をおこないます。20~150トンの中型規模の漁船を使用します。イワシの漁...

イワシは日本全国で漁獲されていますが、都道府県別ではどの県がもっとも漁獲量が多いのでしょうか?ここでは都道府県別のイワシの漁獲量についてご紹介しています。イワシの漁獲量が多い都道府県は?イワシの年間別漁獲量が多い都道府県としては、千葉県、三重県、長崎県などが挙げられます。日本一はこの3県が年ごとに抜きつ抜かれつして争っているような状況ですね。この3県に次いで多いのは宮崎県、島根県、茨城県などです。...

イワシの食べ方のマナーで最も苦労するのが、小骨の存在です。一旦、口に運んでから小骨を口から出すのはマナー的にも美しいとは言えません。小骨が気になる場合、身をほぐし、キレイに小骨を取り除きながら食べると良いでしょう。手順としては上身を食べて骨を露出させる。露出した骨を綺麗に取り除く。下身を食べる。このような流れが最も無難ではないかと思います。ちなみに上身を食べてから、ひっくり返して食べるのはマナー違...

最もメジャーなマイワシは大きなものでも100g程度、小さめのもので90g程度です。100gが217カロリーのようですので、1尾のカロリーとほとんど同じで計算がしやすいと思います。ちなみに、一回り小さいうるめイワシの場合は一尾で平均10g程度です。イワシの100gあたりのカロリーについてイワシは小さいので、カロリー摂取も少なくすむと思われがちですが、100gあたりで見ると、そんな低カロリーな魚ではな...

現在イワシの養殖はわずかながらおこなわれています。しかしまだ研究段階でしかないため、量産は実現できておらず安定的な供給が不可欠な産業レベルに達していません。イワシの養殖が難しい理由イワシの養殖が難しいのは、端的に餌であるプランクトンの確保が難しいことが理由です。プランクトンを確保すること自体は可能なのですが、それにかかるコストが高いので養殖イワシを売りだそうとしたら、平均的な価格よりも割高になって...

シラスはご飯にかけたり、パスタ、サラダのアクセントにも活用される便利な食材です。このシラス、実はイワシの稚魚である場合がほとんどです。シラスは稚魚の総称曖昧な言い方なのは、シラスというのは様々な魚の稚魚の総称であり、特に特定の魚種を指す呼び名ではないからです。ただ出回っているシラスのほとんどはイワシ、中でもカタクチイワシの稚魚なので、シラス=イワシと考えてもらっていいでしょう。カエリとはシラスとイ...

スーパーでのイワシの値段相場は季節や地域によって多少変動しますが、現在では80~200円くらいが大体の相場になっています。やはり昔から庶民の味方として親しまれているだけあり、他の魚と比べてもリーズナブルな価格になっていますね。イワシは値上げ傾向?ただそれでもイワシの値段は昔に比べて、若干高くなっているのですよ。漁獲量が減少傾向にあることが大きな理由です。1988年頃にピークだったイワシの漁獲量は、...

日本で節分の日にはイワシを食べる風習がありますね。節分にイワシを食べることは柊鰯(ひいらぎいわし)、西日本では焼嗅(やいかがし)とも言います。節分いわしの由来節分にイワシを食べるようになった由来は、昔イワシには魔除けの効果があると考えられていたからです。イワシは脂が多い魚のため、焼くと煙がたくさんでて強い臭いを放ちますよね。この煙と臭いが魔(邪気)を払ってくれると考えられ、節分にイワシを食べるよう...

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