下痢に腹痛・・・イカの塩辛の食中毒の懸念について
イカの塩辛を食べた後、気持ち悪くなって下痢や腹痛をおこしました。
そんな場合、食中毒ではないかと心配になります。
イカの塩辛が食中毒の原因になるのでしょうか?気になる疑問を調べてみました。
食中毒とはどんな症状
食品によって引き起こされる胃腸や神経の不快な障害が食中毒です。
吐き気や下痢、腹痛などが主な症状で、様々な食中毒菌が原因になります
イカの塩辛は生のイカと塩が材料です。イカの肝の酵素の働きで発酵し、熟成したイカの塩辛が出来上がります。
昔は長く保存するためにイカの塩辛には多くの塩が用いられていました。
このために常温保存も可能で、10%以上の高塩分の物であれば食中毒菌や腐敗細菌もほとんど生えません。
イカの塩辛と食中毒
最近では4~7パーセントの低塩分のイカの塩辛も多く、温度管理が一定でないと他の細菌が繁殖します。
そのために食中毒の怖れがあります。
実際2007年9月に宮城県内で製造されたイカの塩辛で食中毒の事例が起きました。
低塩分の塩辛だったために、腸炎ビブリオ菌が発生してしまったのです。
この商品は熟成させて作る本来のイカの塩辛とは異なっていました。
塩分濃度が低いために、発酵による旨味が生成していません。
調味料によってイカを味付けした和え物だったために、常温で放置され食中毒菌が増殖したのです。
このように製造過程と保存方法が適切でなければ、イカの塩辛で食中毒の懸念があるのです。
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